2人とも
走り出したタイミングは同じだったのに
幼稚園の頃から██は面倒見が良くて
人見知りだった私はよく助けられてた
██と私は何もかも真反対で
だからこそ仲良くできてると思ってた
██はよく私のこと可愛い、面白いって
自慢の友達だって
褒めてくれたよね
だからね小さい頃の恩返しを一緒にいることで
できていた気になってた
でも私の容姿に文句言ってくることもあったね
だから私ね結構見た目には気使ってたんだよ
LINEのアイコン変わってたね
おそろいだったのに
インスタのストーリーみたよ
私より可愛くて面白い子と遊んでたね
新しい服似合ってるね
一緒に買った服はもう着ないの?
ねえ
彼氏作らないで
髪染めないで
ピアス開けないで
中学生なのに大人みたいなことしないでよ
気持ち悪い
そんなこと私には言う勇気もない
走り出したタイミングは同じだったのに
気づけば違う道を歩んでた
私██と恋人でもなかったのになんでこんなめんどくさいこと思っちゃうんだろう
ただの友達だったのに
こんな気持ち、
────言葉にできない
幼い頃に歪んだ優しさを沢山受け取ってしまうとそれが正解なのだと勘違いしてしまう。どれだけ自分が傷ついていても自分に原因があると思ってしまうのだ。私はそれが怖い。
友達や先生は自分の知らない優しさを沢山くれる。家族からは貰えない優しさから教訓をたくさん得て、自分の心のどこかのピースが埋める。でもそういう時どう反応していいかわからなくなってしまう。ごめんね。
長いこと語ってるが結局何が言いたいかってたまに自分がしてあげてる優しさは偽物なんじゃないかって不安になるんだ。
優しさってなんだろう。道徳の教材の主人公のようにしていれば100点なのかな。どうして私の目の前にはこんな人がいるんだろう。どうすればいいんだろう。ごめんね。ごめんねってばかりで惨めで泣きたくなる。
だからね、優しいねってよく言われるけど本当はなんにもわかってないんだよ、私。
────優しさなんて
なんだかずっと嫌な夢を見ている
何なのかは分からない、覚えてない
思い出したくもない
呼吸が荒い、めまいのせいで視界が暗い
早く、早くこんなところ抜け出してやる
起きたらきっとたくさんの幸せが待ってる
だって私は、今までよくやってきた
それに何より幸せになるのにふさわしい人間だ
少なくともあいつよりかは…
ああ、あれはなんだろう
分からない
でもきっとあれは現実、天国への扉だ
良かった、やっと戻れる
『神様はずっと私を見てくれていたんだ』
ぐん、と走るスピードがあがる
もうこんなことにはならないんだ
これからはきっと…
これが夢でよかった。
────夢じゃない
泡になりたい
投稿できません。不甲斐ない。泡になって謝罪したい思い
私はあなたの最初で最後の女の子になりたいの
家族とか恋人とかそんな特別な肩書きじゃなくても
忘れられない、もう一度逢いたい
寝る前に思い出して、夢の中にまで出てきちゃう
そんな存在になりたい。
ただ、私のことを忘れないで欲しいだけ。
私のことを忘れないで
たまにでいいから私のために笑って泣いてよ
私はあなたのこと考えるだけで心の奥がむずむずして泣きそうで恥ずかしくなっちゃうくらい
大好きなのに…ってこんなのただのわがままだって落ち込んで
そんな気持ちになる度に
私に今くらい思いっきり恋していいよって背中を押してくれる季節が今年も来てくれたなと思う。
ただいま、夏