“どうして”うまくいかないんだろう。行こうとすると足が止まる、涙が溢れる。行かなきゃいけないのもわかってる、わかってるのにどうしてかうまく行かない。泣き顔見られるの嫌だしさ、どうすればいいんだろう。呼吸がしづらくて喉がひきつるの。なんでなんだろう。嫌だな。普通に泣かずに行きたいのに。
たまーに降る雪。積もったのは今のところ両手で数えられるくらい。空を見上げてチラチラ降る雪を見るのは楽しい。雪だるま作りたいなとか雪合戦したいなって思うけど、全然積もらないし、どうしようもない。
雪だるまは可愛いけれど、翌日に見るのが苦しいんだよね、うでにみたてた木の棒が落ちてたり跡形もなく姿を消していたり。それを見るだけでどこか悲しくなる。雪は触れると消えてしまうから、見てるのが一番いいのかもしれない。
神に“祈りを捧げて”みたって、逆らえないことばかりで。何度も祈った、何度も。それでも届かなかった。神はいるのか、いないのか。もしいたとして今願うとするのならば、天にいるあなたがこれ以上辛い思いをしませんように。くらいかな。あとしいていうならこの人生生き抜いてみるからさ、次はこの世に生まれることがありませんように。くらい?
当たり前に感じていた温もり。手を触って自分の冷たさを自覚するようなとってもあったかい手を持ってた人だった。肩を触って、肩を揉んであげていた時も確かに温かさを感じてた。でもそれももう“遠い日のぬくもり”。昨日のように感じるあの頃からもう約1年が経ったことに実感が全く持てない。確かにすぐ触れる場所にいた、声をかけたら返事をしてくれた、隣にいた存在は記憶になってしまった、思い出だけになってしまった。いないことに実感が持てない、前は母の方が苦しそうだったし父だって初めて泣いているところを見たから私が元気でいなければと、明るい声を出して、明るい思い出ばかり話していた。でも、だんだんみんなが落ち着いてきて、自分に目を向けた時、全然受け入れられてなかったのだと自覚した。受け入れようとすると何もできなくなる。涙ばっかり出てしまうから。最近は何も考えていない。
ただ絶対にあの温もりを忘れては行けないと、たびたび思い出すようにしている。忘れたくない、遠い日にしたくないんだ、ほんとは。
時間は時に残酷なんだ。
あなたのことは“きっと忘れない”。忘れるとしたら家族とか周りがみんな逝ってしまった時。まぁでもお母さんが生きている限りは絶対に忘れないなぁ。
仏壇を見て泣くからさ忘れることなんてないよ。私があなたを忘れる時は私が死んだ時がいい。忘れるのが少し早くても許してほしい。死にたいという感情に取り込まれてしまっても怒らないでほしい。
それまではさ、絶対、絶対、忘れないから。