【二人だけの。】
あなただけに言うの…
その言葉に何度騙されたか
すがるような目で見上げる君が嫌でたまらない
君にあげられるものはもうない
きっとそれは別れの合図
だから最後に出掛けよう
二人だけの秘密の場所
優しく撫でる僕の手は、君の髪を鋤き、まぶたに触れる
瞳を閉じて物言わぬ君に別れを告げる
二人だけの秘密
【書く練習】
今日の書く練習はお休みします
【隠された真実】
どこかで聞いたことがある
ふと、そう思った
いったい何が?
わからないのに、覚えだけがある
辺りを見回すがなにもない
耳を澄ませてみるがなにも聞こえない
不思議に思い首をかしげる
何かに気づいたのだ
忘れてはいけない気がする
手のひらにじわりと汗が出る
近くではないのか?
遠くなのか?
目を閉じて想像する
暗く深い奥底で、開いてはいけない扉が音を立てて開いてゆく
中からは名状しがたい何かがこちらを覗いている
私の視線に気づいたそれは触手を伸ばし這い出ようとしている…
私はカッと目を見開いた
いつもの部屋の中、激しい息づかいだけが聞こえる
背中は汗でびっしょりと濡れていた
気づいてはいけない
気づいてももう遅い
気づいたところで、逃れることはできない
隠された真実は隠さなければいけないのだ
【書く練習】
アウトプットするために
書く練習を始めたのに
今は日々ノルマに追われるように
テキストを吐き出している
こんなはずじゃなかった
もっと心のうちを書き出して
メンタルケアに役立てたかったのだ
感情の整理
自己理解の深化
これを続けて精神的に健康になりたかった
これじゃあ全然意味ない
毎日書くと決めただけ
だらだらと意味のないことを書いて
何のために書いてるのかわからなくなってきた
一度途切れたらもう書かなくなるんだろうな
それが怖いような、楽になるような
そんな狭間をさ迷っている
【書く練習】
昨日の宣言通り休みをとった
眠れるだけ寝て、起きて
カップ麺を食べ
だらだらと漫画を読んだり
動画を見た
あっという間に夕暮れになり
病院に行って薬をもらう
夜はきゅうりを切って食べた
休みを有効活用できない罪悪感
動かなかった分、また動き出すと信じたい