【無垢】
ホコリの被ったブラインドからオレンジ色の光が差し込んでいた。
部屋は静まり返り、ホコリが西日でキラキラと舞っていた。
そこへ二人の男が話しながら入ってきた。
黒い革ジャンの男と、金髪の男は紙袋を抱えていた
「遅いぞ」
奥のソファから長身の男が声をかけた
「悪い、買い物に手間取った」
革ジャンが答える
「だってさー限定のチョコバーがあったんだよ買うっきゃねーって」
「わかったから」
金髪が捲し立てるのを革ジャンが止めた
長身の男は苛立ちながら言った。
「いいか、時間厳守だ、守れないようならこの計画から降りて貰うからな」
金髪は慌てて話を変えようとした
「あ、わるかったよー、時間厳守ね、わかってるって、それよりさーいっこ質問があるんだけと、無垢ってどういう意味?」
「煩悩から離れるとか、清らかで汚れのないものとか、かな?無垢なる乙女とか言わないか?」
「あーなんか聞いたことあるかも!うぶな女の子ってことかー、いいよなー女の子の純潔って!」
「お前は煩悩だらけだな」
革ジャンが笑った
「いいじゃん煩悩!人間だからねー綺麗なものだけじゃ生きてけないって」
長身は立ち上がり口をひらいた
「そうだな綺麗事だけじゃ腹も膨れない、そろそろ時間だ、俺たちの無垢を迎えに行こうじゃないか、黄金色の無垢を」
「イエーイ待ってました、待っててねー俺の金無垢ちゃん」
【終わりなき旅】
行こうよ!
しかし私は差し伸ばされた手を振り払った
君は驚いた顔で尋ねる
なんで?
私は嫌だ、どこにも行きたくない、ここでいいんだ
その旅は君には素晴らしく、心踊るものなんだろう
でも私には残念ながらそうは思えないんだ
卑屈になっている訳じゃない
ただ嫌なんだ、心が動かない
わかって貰うのは難しいと思う
だけどこれが私の本心なんだ
たのむ、もう許してくれ
君は傷付いたような表情を浮かべ部屋から出ていった
すまないとは思いつつも、すぐに旅立ちの喜びに
私のことも忘れるだろうと思った
【ごめんね】
ごめんね
自分の体なのに優しくできなくてごめん
自分こと好きじゃないから
つい辛く当たってしまう
ほんとは優しくされたいよね
私もほんとは優しくしたい
何でだろう傷つけたくなんかないのに
どうしたら優しくできる?
いつか優しくできたなら
あなたは幸せになってくれるかな?
そしたら私も幸せになれるかな?
【書く練習】
気分の落ち込みが激しいので本日の書く練習はお休みします
【天国と地獄】
死んだらどこ行く?
天国?
地獄?
何で分けるの?
一つでいいじゃない
良いことをしても、悪いことをしても、
死んだらみんな同じところに行く
何で隠してるんだろう
あれ?言っちゃいけなかった?