八重歯の君

Open App
8/3/2025, 1:42:27 PM

あっついねー
そうだね
どこに行きたい?
どこでもいい
何食べる?
なんでもいい

ノープランで彼女を迎えに行ったものの
会話というより
これではまるで尋問だ

行くあてもなく
ドライブが続く

冷えたコーラはすっかり常温になり
僕の話題も尽きて
BGMに頼る時間

好きだよ
、、、私も
とても、好き。あなたが
無口な君のその言葉が
ぬるくなって甘さを増した炭酸のように
君への想いを強くする

「ぬるい炭酸と無口な君」

8/2/2025, 3:17:30 PM

彼には好きな人がいて
いつも恋愛相談の聞き役だから
彼にバレないよう
波打ち際に
「好き」って書いてみるけど
すぐに波が私の告白をさらっていく
ホントは気づいて欲しいのに
「大丈夫、きっと実るよ」
そう彼に伝える言葉は
私へのエールでもある


「波にさらわれた手紙」

7/31/2025, 2:27:54 PM

普段なんでもないあなたが
ステージに上がると
別の人を見ているよう
君のために歌ってるんだと
あなたは言ってくれるけど
観客を魅了するあなたが
眩しくて、
切なくなる


「眩しくて」

7/30/2025, 4:14:33 PM

ライブが始まる瞬間が好きだ
パッと暗転して
観客の歓声とともに最初の音が鳴る
愛してやまない彼らの音楽は
私の胸に響き続ける

「熱い鼓動」

7/28/2025, 4:00:46 PM

子供の頃、
虹の麓を自転車で追いかけた
どんなにペダルを早く漕いでも
たどり着くことはできなかった

大人になって
堤防を車で走らせてたら
大きな虹に出会った
ふと子どもの頃を思い出して
アクセルを踏む
虹の始まりを探して

結局、気づくと虹は後ろにいた
いつ通り過ぎてしまったのだろう

虹の始まりは
永遠に届かない
永遠に追いかけるだけ
でもそれでいい

「虹の始まりを探して」

Next