あの人の目にはどうか、
美しいものが映るといい

あの人の耳にはどうか、
美しい音が響くといい

あの人の感じる全てが
喜びで満たされますように

あの人の幸せが
私の幸せ

「TRUE LOVE」

報われない恋に区切りをつけた

終わらせたはずだったのに
終わった気がしなくて
本当は終わらせたくないことに気づいた

縁があればまたいつか会える
会えない苦しさを楽観的に期待して紛らわしたけど
待てど暮らせど
そんな偶然などなかなか訪れなくて

またいつかっていうチャンスは
自分で作るしかないと気づいた


「またいつか」

突然、友人が死んだ
堅実で、未来のために今を我慢していた
友人の生きていた時の今は儚く散った
未来もなくなった
彼は、はたして今を楽しめていたのか
もはや知る由もないけれど
僕は、彼の分まで今を生きる

「今を生きる」

海浜公園の
木の下にシートを敷いて
二人きりのピクニック

満腹になって仰向けに寝そべると
風に揺れる木の葉の隙間から
凧が気ままに泳ぐのを見た

私はきっと、この日を忘れない

「揺れる木陰」

平日の昼から呑む一杯

「真昼の夢」