昨日、親友が飛び降りた
怖かっただろうに学校の屋上から
何も出来なかった
何も知らなかった
親友なのに
でもどこか軽くなった
気持ち?
なんだろう
ちょうど親友分の
重さが軽くなった
あぁ可哀想に
何故自分をそのような目で見るのか
自分は別に可哀想でもなんでもない
逆に幸せなくらいだ
人と言うものは自分と相手を比較し
自分よりも下がいるのだど安堵し
同情の目を向ける
そこにあるの死体で
肉体から解放された自分は
余命1ヶ月と言われ
苦しく辛い病気と戦っていた
もう解放されたいのだ
今や身体が軽い
痛みも苦しみもない
ただ幸福である
あの木の葉が全て落ちたら、、どこかで聞いたことある言葉だが
まさか自分が使うことになるとは思いもしなかった。
そんな大変嗅ぐわしい言葉発するに至った訳を話そう。
そう、それは自分がなぜ入院するに至ったかを話す訳だが、
とてもみっともない理由だ。
友人と学校の階段で1番遠くまで飛べるやつが
最下位のやつに命令出来るというゲームをしていた。
まさか自分が上手く着地出来ず階段を転がり落ちてしまうなんて、しかも最初に足をついた地点でのカウント、最下位の3段である。
その後は結局そのまま病院へ連れていかれ、足を捻挫、1日だけ様子見で入院するに至った。
夕方お見舞いに来てくれた友人が思ったより元気そうで良かったと安心していた。
そして1番遠くまで飛んだ優勝者が俺に言った。
今日、先生が来たら冒頭の言葉を言えと、するとちょうどいいところに来た看護師と先生が今後の手続きを話し始めた。
遠巻きに見てる友人が目配せしてきた。
赤く染った空を眺めながら僕は言った。
すると先生はただ優しく微笑んで、
大丈夫ですよ、明日退院出来ますので。
「あいてるぜにげばおに」
それだけ書かれた手紙が机の引き出しから見つかった。
なんだこれ?自分で書いたおぼえもない、
机も誰かからもらったとかではなく
親から買ってもらった学習机だ。
不思議に思ってると裏に日付と名前が書いてあること気づいた
2034,2,16 ナナミ
自分の名前だ、ただ日付が未来のものになっている
誰かイタズラかなにかだろうか
君が美味しそうに食べているそのチョコは、
市販品の愛の無いチョコ。
僕が初めて作ったガトーショコラは、
まだ僕の鞄の中に眠ってる。
どうせ、と結局渡すことの出来ない
これは帰ったら自分でたべるしかない。
でも、こうやって想うことだけは許してほしい。
ああ、またそうやって義理だの何だのと
理由がついた本命のチョコが
君を満たしていく。
いつになったらこの想いを伝えることが
許されるのだろう。
こういうのは重いと言われそうだが、
来世では許される関係であって欲しい。
そう思うのです。