ふらっと、気まぐれに
こちらの都合を気にせず、やって来る
連絡しろとか、知らせてくれとか言うけれど
そんな気まぐれが、堪らなく嬉しいのだ
...まぁ、直接言ってはやらないけれどね
--二作目--
偶々、近くを通ったから
偶然、お前が好きそうなお菓子を見つけたから
そんな事を言いながら、貴方は突然やってくる
それを見ながら
素直じゃないなぁ、とか
耳まで真っ赤にして可愛いなぁ、とか
そんな事を思うけど
辞めてしまうだろうから、言ってはやらない
次はどうしようと、悩んでしまえばいい
僕の事を考えながら、頭を悩ませてしまえばいい
『会いたいから来た』っと
貴方が素直に、口に出来るその時まで
#突然の君の訪問。
399作目
ニコニコ笑顔を、振りまく私
偶にはね、天道様の涙に隠してもらいたいの
こんな私の、弱みという名の涙を
--二作目--
雨音が響く
煩い程に、全てを掻き消してくれるかのように
―――ふと、雨が止んだ
上を見上げれば、見慣れた傘模様
「...なんだ、こんな雨の中」
「その言葉、そっくりそのままお返ししますよ」
表情を確認せぬまま、ポタリポタリと、沈黙が落ちる
...そして、不意に手を掴まれた
咄嗟に、振り返った
「!」
「なぁ、也夜さん、もう帰りましょ?」
そう言うこいつの目からは
雨粒が零れていた
#雨に佇む
398作目
唯一無二かは、分からない
この先も、続けられるかは分からない
今回の様に、忘れる事もあるかもしれない
...でも、それでも
私はこれからも、ここに物語を記してゆく
画面の向こうにいる誰かに、少しでも「いいな」っと思って貰えるように
--二作目--
貴方との、何気ない記憶
どんなに些細な事でも、ここに記していこう
貴方との幸せな時間を、何時でも思い出せる様に
#私の日記帳
397作目
三日くらい無浮上してました、すみません((
色鮮やかで、輝いていた世界
君が隣から、居なくなってから
私の世界から、音と色が消えてった
--二作目--
貴方にもっと、早く出逢えていたのなら
貴方が時たま、悲しそうに親子を見つめる事は無かったのだろうか
愛される事を、怖がることは無かったのだろうか
僕は貴方に何度も救われているのに
貴方の事を、僕は救えなくて
近くに居るのに、何処までも遠い存在の様な気がして
...なぁ、どうしたら、貴方の近くに行けますか?
#やるせない気持ち
396作目
口から出るのは、反対言葉
頭に住むのは、天ノ弱
これだから、貴方とは想い合えないね
--二作目--
嫌い嫌いだと言われた
バーカバーカっと言われた
沢山沢山、子供みたいな悪口を言われる
けれど、僕は全て知っている
「可愛いですねぇ...」「はぁ!?そ、んなんけないだろ馬鹿め!!」
ほら、また
貴方の素っ気ない態度も、子供みたいな悪口も
そっぽを向いて、耳を真っ赤に染める貴方の
照れ隠しだっと言うことを
#裏返し
395作目