霧夜

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8/5/2024, 10:28:53 AM

ゴーンゴーンっと、また一つ年が明けた

けれど、貴方を失った私は

明けない夜に、囚われたまま

---二作目---

遠くで響く、ウエディングベル

「何だかおめでたいですね」

そう微笑むお前と、何時からあの音を

一番近くで、聞けたなら

#鐘の音
379作目

8/4/2024, 12:02:05 PM

欲に塗れ、嘘に塗れた偽笑じゃなくて

心の底から笑顔になれるのなら、別にいいと思ったんだ

---二作目---

子供みたいな、貴方との口喧嘩
馬鹿馬鹿しいなと謳いつつ

最後は馬鹿みたいに笑ってて


だから

貴方との口喧嘩がない日は

世界から色が抜け落ちてたんだ

#つまらないことでも
378作目

8/3/2024, 11:59:51 AM

微睡を嗜む、貴方の頭を優しく撫でて

そっと、別れを告げましょう

優しい貴方の、幸せの為に

---二作目---

パチリと目が覚めて、視界いっぱいに映るのはあいつの寝顔
ボクより早起きで、しっかりした面しか見せようとしないあいつの寝顔

何時もボクを射抜いてくる深紅の瞳は、今は瞼の内側に。
ボクを揶揄う為に開かれる唇は、今は穏やかな寝息を立てている。

...こいつの目が覚めるまで、見詰めといてやろう
起きた時、こいつはどんな反応をするだろう

「...ふふ、」

考えるだけ、今から楽しみだ

だからそれまで、こいつの寝顔はボクのものだ

#目が覚めるまでに
377作目

8/2/2024, 11:34:01 AM

微妙に寝心地のいいベットも、真っ白な天井も

健康しか意識されてない食事も、静か過ぎる空間も

もう、うんざりだった

硬い床に敷いた布団でいい、少し汚れた天井でいい

食べ物なんて、食べられれば何でもいいから

早く、好きな時にあいつに会える所に戻してくれ

静かすぎるこの空間は、俺には少し辛いから

---二作目---

窓際のベットに座る、貴方

何処か遠くを見つめる、貴方

何時もの覇気が抜け落ちて、消えてしまいそうな貴方

そんな貴方に、僕は優しくチョップを入れた

漸く僕の存在に気がついたのか、多分チョップされた事に起こったのか

「何だ急に!」って、わちゃわちゃと騒ぎ始めた

そう、貴方はそれでいいんです

煩いくらいに、騒いでいればいいんです

あんな、消え逝ってしまいそうな顔

お願いだから、しないで下さい

#病室
376作目

8/1/2024, 11:15:30 AM

ここ最近、空が元気過ぎて困っていると言うのに

此処から少し離れた所では、空が大泣きしているらしく

おかしな空だな、なんて思いつつ

どうか情緒を落ち着かさてくれ...なんて、願っても叶わない事を祈った

---二作目---

貴方の好きな、カフェに行きましょう。

意外にも甘い物が好きな貴方の、喜ぶ顔が見たいですから

でも、空が泣いてる今だけは

二人きりで、身を寄せ合わさせて下さいな

#明日、もし晴れたら
375作目

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