寂しいし、悲しいけれど
”大切”を作ってしまったら、失う時が辛いから
ギワ
今日もボクは、偽笑を浮かべて心を隠す
---二作目---
どうせ置いていかれるのなら
どうせ捨てられるのなら
初めから、独りで居た方が楽だと思った。
出来るだけ愛想悪く接して、言葉遣いも荒くして
誰にも近寄られないようにしてきたつもりだった。
なのに
なんでおまえは、そんなボクに突っかかってくるんだ。
なんで、そんな笑顔を、ボクに向けられるんだ。
もう辞めてくれ
お願いだから...
ボクの中で、おまえの存在を大きくしないでくれ
そうしないと...
いざと言う時、離れられなくなってしまうだろう
#だから、一人でいたい。
374作目
生まれて間もなくは、綺麗な景色が映るけど
世間を知って、その闇を知って
人々の映す景色は、濁っていくの
---二作目---
「好きです」
何時もは閉じられている深紅の瞳が、
真っ直ぐにボクの事を射抜く。
ボクの心を見透かしているかのように
「嘘だ」そう思う事を許さないと言う様に
その瞳は透き通っている。
...諦めようと、そう思っていたのに
そんな風に言われてしまっては...
「...ぼ、ボク...も...///」
答えずにはいられないじゃないか
#澄んだ瞳
373作目
震える貴方の手を、そっと握るから
貴方の傍に、ずっとずっと居るからさ
---二作目---
頭と心を巡る、様々な感情。
雨が降って、雷が落ちて、雪が降って。
自分でも制御出来ない
苦しくても、どうにも出来ない
だから私は、今日も布団に包まるの
少しでも、早く過ぎ去ってくれる事を願って
#嵐が来ようとも
372作目
着慣れない浴衣と、履き慣れない下駄
気温だけではなく、盛り上がる人々の熱に当てられながら歩みを進める
すると、立ち並ぶ屋台に視線が右往左往する
ついでに、財布の紐も緩くなる
そして、夜空に打ち上がる数多の花々
...嗚呼、夏が来たんだなぁ...
そんなこんなをしている内に、今更ながらに実感するのだ
---二作目---
何時もの様に立ち並ぶ様々な屋台に、変わらない人々の熱気。
来慣れているハズなのに、何故だがソワソワしてしまうのは
「ま、待たせたな...月那」
語尾を萎めつつ、赤らんだ頬を袖で隠す、
そんな愛しい貴方と、祭りを回れる事が楽しみだったからだと思う。
なにより、貴方からしてみれば着慣れないハズの浴衣を
『也弥さんの浴衣姿見てみたいな〜』
...なんて言う、僕のあからさま過ぎるアピールを素直に呑み込んで、袖を通してくれた事に頬を緩ませながら
「似合ってますね、浴衣」
そう言えば、貴方は顔を更に真っ赤にさせるものだから
それなのに
「お、おまえも...似合ってる...」
っと、目を見てちゃんと言ってくれたものだから
今ここで抱き締めてしまいたい気持ちを必死に抑えて「嬉しいです」とニコッと笑って見せた
まだ、夜空に花は咲いてない。
今宵の宴は、まだ始まったばかり
「さぁ、行きましょうか」
っと、僕は貴方の手を握った
#お祭り
371作目
目の前に浮かんでいる、真っ白な影
周りには、私の大切な人達
そんな事を思っていると、白い影が「―――」っと呟いた
うん、そうだね
「...ありがとう...」私は最後に笑みを零し、白い影の手を取った
---二作目---
貴方を救える、強さがあったなら
貴方の古傷を、埋める事が出来たなら
貴方の事を、抱きしめられたなら
僕は、貴方の神様になれたのでしょうか?
#神様が舞い降りてきて、こう言った。
370作目
(二話目思いつかなかったので、ある曲の歌詞引用(?)しました)