霧夜

Open App
7/31/2024, 11:56:37 AM

寂しいし、悲しいけれど

”大切”を作ってしまったら、失う時が辛いから

ギワ
今日もボクは、偽笑を浮かべて心を隠す

---二作目---

どうせ置いていかれるのなら
どうせ捨てられるのなら

初めから、独りで居た方が楽だと思った。

出来るだけ愛想悪く接して、言葉遣いも荒くして
誰にも近寄られないようにしてきたつもりだった。

なのに

なんでおまえは、そんなボクに突っかかってくるんだ。
なんで、そんな笑顔を、ボクに向けられるんだ。

もう辞めてくれ

お願いだから...

ボクの中で、おまえの存在を大きくしないでくれ

そうしないと...

いざと言う時、離れられなくなってしまうだろう

#だから、一人でいたい。
374作目

7/30/2024, 11:09:19 AM

生まれて間もなくは、綺麗な景色が映るけど

世間を知って、その闇を知って

人々の映す景色は、濁っていくの

---二作目---

「好きです」

何時もは閉じられている深紅の瞳が、
真っ直ぐにボクの事を射抜く。

ボクの心を見透かしているかのように
「嘘だ」そう思う事を許さないと言う様に
その瞳は透き通っている。

...諦めようと、そう思っていたのに
そんな風に言われてしまっては...

「...ぼ、ボク...も...///」

答えずにはいられないじゃないか

#澄んだ瞳
373作目

7/29/2024, 11:14:48 AM

震える貴方の手を、そっと握るから

貴方の傍に、ずっとずっと居るからさ

---二作目---

頭と心を巡る、様々な感情。
雨が降って、雷が落ちて、雪が降って。

自分でも制御出来ない

苦しくても、どうにも出来ない

だから私は、今日も布団に包まるの

少しでも、早く過ぎ去ってくれる事を願って

#嵐が来ようとも
372作目

7/28/2024, 11:52:36 AM

着慣れない浴衣と、履き慣れない下駄

気温だけではなく、盛り上がる人々の熱に当てられながら歩みを進める

すると、立ち並ぶ屋台に視線が右往左往する

ついでに、財布の紐も緩くなる

そして、夜空に打ち上がる数多の花々

...嗚呼、夏が来たんだなぁ...

そんなこんなをしている内に、今更ながらに実感するのだ

---二作目---

何時もの様に立ち並ぶ様々な屋台に、変わらない人々の熱気。

来慣れているハズなのに、何故だがソワソワしてしまうのは

「ま、待たせたな...月那」

語尾を萎めつつ、赤らんだ頬を袖で隠す、
そんな愛しい貴方と、祭りを回れる事が楽しみだったからだと思う。

なにより、貴方からしてみれば着慣れないハズの浴衣を

『也弥さんの浴衣姿見てみたいな〜』

...なんて言う、僕のあからさま過ぎるアピールを素直に呑み込んで、袖を通してくれた事に頬を緩ませながら

「似合ってますね、浴衣」

そう言えば、貴方は顔を更に真っ赤にさせるものだから
それなのに

「お、おまえも...似合ってる...」

っと、目を見てちゃんと言ってくれたものだから
今ここで抱き締めてしまいたい気持ちを必死に抑えて「嬉しいです」とニコッと笑って見せた

まだ、夜空に花は咲いてない。
今宵の宴は、まだ始まったばかり

「さぁ、行きましょうか」

っと、僕は貴方の手を握った

#お祭り
371作目

7/27/2024, 10:38:21 AM

目の前に浮かんでいる、真っ白な影

周りには、私の大切な人達

そんな事を思っていると、白い影が「―――」っと呟いた

うん、そうだね

「...ありがとう...」私は最後に笑みを零し、白い影の手を取った

---二作目---

貴方を救える、強さがあったなら

貴方の古傷を、埋める事が出来たなら


貴方の事を、抱きしめられたなら


僕は、貴方の神様になれたのでしょうか?

#神様が舞い降りてきて、こう言った。
370作目

(二話目思いつかなかったので、ある曲の歌詞引用(?)しました)

Next