小指に結ばれた、真紅繋がり
手繰り寄せた先に、貴方が居てくれたなら...
そう思いながら、今日も遠い背中を眺めてた
---二作目---
例え、赤い糸で繋がれていなくても
愛し合ってることには変わりは無いし
そうならば
新しい糸で、小指と小指を結んでしまえばいい
そして、僕達の愛で、糸を赤く染めてしまえばいい
#赤い糸
344作目
一周年記念まで...あと20日
夏空一面に蔓延る、ふわふわと漂う白
嗚呼、これは
今夜の雨は、激しくなりそうだ
---二作目---
大きな綿あめだと、空を指さして唄った日。
夏の淡い記憶も
全て雨に流されてしまった
(?)
#入道雲
343作目
一周年記念まで...あと21日
夏の陽射しに、充てられて
甘く甘く、溶けていく。
空に浮かぶは、満開の花々。
...嗚呼、今年は一緒に見たかったな
---二作目---
紺色の生地に、黄色の帯。
周りの屋台や灯りですら、彼を彩る装飾品の一部。
「どうですか?」っと、本人は少し不安げに瞳を揺らす。
だから「すっごく似合ってる」っと、言葉にすれば
まるでりんご飴のように顔を赤く染めるから
これがまた堪らない
さぁ、まだ夜の時間はこれからだ。
空に華が咲く時間まで、めいいっぱい楽しもうではないか
俺は彼の手を引いて、祭りの中へと駆け出した
#夏
342作目
一周年記念まで...あと22日
息がしづらくて、苦しくて
逃げ出す様に、飛び出した
...そうだった、つもりだったのに
私は何時までも、小さな箱にはからは出れないのね
---二作目---
ずっとずっと、願ってた
けど、叶わないとも思ってた
漠然とした願い
この闇から抜け出したくて、がむしゃらに走って
先が見えなくて、それが怖くって、でも止められはしなくって
もうダメだな、って思った。
...でも、手を掴んでくれる奴がいた
引き止めて、道を示してくれる奴がいた
だから俺は、今前に進もうと思えたんだ
#ここではないどこか
341作目
一周年記念まで...あと23日
何時もの様に、話してた
何時もの様に、笑い合ってた
何時もの様に、明るい世界が広がってた
何時もの様に、「また明日」って別れた。
何時もの様に...明日が来ると信じてた、疑いもしなかった
なのに、なのに...
もう明るい明日は、来る事が無いんだね
---二作目---
その時、俺は手を伸ばすことが出来なかった
離れたくなかった、ずっと傍に居たかった
けれど、抗う力が俺にはなくて
ただ、離れてく君の背をじっと見つめることしか出来なかった
...だから、
「!○○!久しぶりだな!!」
「え!?○○!?」
次逢えた時は、君を傍で守ると誓うよ
#君と最後に会った日
340作目
一周年記念まで...あと24日