霧夜

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夏の陽射しに、充てられて

甘く甘く、溶けていく。

空に浮かぶは、満開の花々。

...嗚呼、今年は一緒に見たかったな

---二作目---

紺色の生地に、黄色の帯。
周りの屋台や灯りですら、彼を彩る装飾品の一部。
「どうですか?」っと、本人は少し不安げに瞳を揺らす。

だから「すっごく似合ってる」っと、言葉にすれば
まるでりんご飴のように顔を赤く染めるから
これがまた堪らない

さぁ、まだ夜の時間はこれからだ。
空に華が咲く時間まで、めいいっぱい楽しもうではないか

俺は彼の手を引いて、祭りの中へと駆け出した

#夏
342作目

一周年記念まで...あと22日

6/28/2024, 12:01:04 PM