今の私が、存在してるんだ
私の未来を、いつも明るく照らしてくれて
だから、だからこそ
生きていられるんだ、生きたいって思えるんだ
...この声は、届くことは無いのだろう
だけど、私は伝え続けるよ
画面の中で、楽しそうに笑う君へ
---二作目---
間違いだらけの選択も、
辛さに濡れた過去も
死にたいと泣きながら過ごした夜も
少しだけ良かったと思えたんだよ
だって、何かが違ったら、君に逢えてなかったかもしれないから
だから今度は
沢山受け取った幸せを
君にも感じて欲しいと思ったんだよ
#あなたがいたから
334作目
一周年記念まで...あと30日
雨の日の学校で、白い紙に絵を描いた
三角の真ん中に、突き抜けるような一本線を描いて
その線の両側に、それぞれ俺と彼の名前を書いて...
...なんて、どうせ叶うことは無いのに...。
...俺はその日、雨に濡れながら帰路に着いた。
---二作目---
あ、傘忘れた...
バックの中を覗き込みながら、俺は肩を落とした。
いつもは持ち歩いているのに、どうしてこんな時に限って...
溜息を吐きつつ、濡れる覚悟で走り出し出そうとした時
「...ねぇねぇ、どうしたの?」
不意に声を掛けられた。
振り向くと、傘を手に持った君の姿。
「あー、いや、ちょっと傘を忘れちまって...」
「...なら、俺の傘に入っていく?」
「は、はぁ///!?」
「濡れると風邪引くよ?」
「ぅぐっ...じ、じゃあ...い、入れて...くれ...///」
「ふふ、りょーかい♪」
...この時だけは、傘を忘れて
少し良かったと感じてしまった。
#相合傘
333作目
一周年記念まで...あと31日
ポタポタと、涙が零れる。
けれどまるで、それが俺の涙を隠すように
灰色の雲から水滴が零れる
...空だけが、俺の味方になってくれている気がした
---二作目---
落ちていく、落ちていく
底なしの沼に、落ちていく
今まで積上げてきたものが、視界の端にチラリと映る。
嘲笑うかのように、空だけは綺麗に晴れている。
どんどん置いていかれる、周りはどんどん上がってく。
頭に浮かぶのは、後悔の二文字だけ
...自分から、崩して落っこちた癖にね
#落下
332作目
一周年記念まで...あと32日
先の事なんて、考えられない
今の事で精一杯で、想像すら付かなくて
進んでいる道の先が、真っ暗なんじゃないかと思う
けれど、だからと言って
その路を、捨てる覚悟が持てない私は、
盲目のまま、進んでいくしかなかった
---二作目---
君の映す、宝石みたいな未来に
私は映れないんだね
#未来
331作目
一周年記念まで...あと33日
貴方への想いを、諦めた日。
だけど、少し前の私なら思いもよらなかっただろう
近しい未来、貴方と想いが通じ合えるなんて
----二作目---
なにも、変わらないと思っていた。
変わるのは環境だけ、俺へ向けられる目は、変わらないと
...そう、思っていたのに
きっと、一年前の俺なら予想も付かなかっただろう
思いも出来なかっただろう
一年後の俺が、こんなにも幸せになれるだなんて
#1年後
330作目
一周年記念まで...あと34日