「君はどう思う」
天気の話なんてどうだっていいんだ
僕が話したいのは
これどうするかって話
ねえ君はどう思う
早く教えてくれよ
もう君には聞こえてないのは分かっている
もう君が喋れないのは分かっている
でも頷くくらいしたらどう
真っ赤に染まってしまった君の体を
冷たく固くなり始めた君の体を
僕はもう一度殴った
「ごめんね」
お母さんお父さんごめんね
高いお金払って私立高校入れてもらったのに
なんでか分からんけど毎日楽しくなくて
中学の時みたいに心から笑えんくて
毎日演技して頑張って笑って
サッカーも頑張って一年でレギュラーとった
サッカー楽しいからってゆうのは多分嘘で
本当は褒めて欲しいだけで
認めて欲しかっただけで
あなた達に褒められたから頑張れただけで
でも限界が来たんだと思う
2週間前から俺不登校になりました
演技しすぎて全部わからんくなった
重い文章でごめんなさい。読んでくれてありがとうございます。
あなたの顔と私の顔
まさに天国と地獄笑
「月に願いを」
十歳初恋をした
キレイに輝く満月の夜だった
二十歳あなたとご飯を食べた
夜空に浮かぶ満月の夜だった
三十歳あなたとテレビを見た
星も輝く満月の夜だった
四十歳あなたと笑い合った
とても大きい満月の夜だった
五十歳あなたと泣いた
雲ひとつない満月の夜だった
六十歳あなたと散歩をした
今にも手が届きそうな満月の夜だった
七十歳あなたと手を繋いだ
とてもキレイな満月の夜だった
八十歳あなたはもういない
あなたと過ごす時間はいつも満月だった
今日は満月だ
もしもう一度あなたに会えるなら
私は何度も月に願う
「透明な水」
なんでみんなには赤に見えるの
こんなにキレイで透き通る色なのに
なんでみんなはそんな顔するの
こんなに面白くて簡単にできるのに
なんでみんな目をそらすの
なんでみんな僕を避けるの
なんでみんな同じ服で同じ帽子なの
僕はキレイな透明の水が見たいだけなのに
両手についてるこれはずしてよ
動きにくいよ
こんなとこに閉じ込められたら
もう見れないじゃん