「透明な涙」
遥か昔のその時代 星は涙を流します
星は時々流します 透明な涙流します
涙はやがて海になり 星のからだをうるおします
からだのあちらこちらには たくさん命宿ります
命がたくさん宿ります たくさんたくさん宿ります
賢い命も宿ります 優しい命も宿ります
賢い命は宿ります たくさんたくさん宿ります
賢い命汚します 透明な涙汚します
星はたくさん泣きました 黒い涙を流します
黒い涙は汚します 自分のからだを汚します
賢い命困ります 汚い涙に困ります
どうしてこんなになったのか 彼らは理解できません
星はまだまだ泣いています 黒い涙を流します
黒い涙は溢れます あちらこちらで溢れます
どうして星は泣くのでしょう 命は理解できません
どうして星は泣くのでしょう
どうして星は泣くのでしょう
「あなたのもとへ」
文通相手のあなたへ
こんにちは。そしてはじめまして。
この度は私と文通を始めてくださってありがとうございます。
私はずっと、あなたの手紙を受け取るまでずっと、ひとりぼっちでした。家にいても、学校にいても、職場にいても、ずっと孤独でした。
あなたの感性に触れて、あたたかさに触れて、きらきらしているのに素朴な文章を読んで、私はとても感激しました。そして何より、私と同じアーティストが好きなことが嬉しかったです。
あなたは透き通る青が好きで、私は全てを受け入れる聴色(ゆるしいろ)が好きなところが違うけれど、そこもまた素敵だなぁと思いました。
今度は私が、あなたのもとへ心を届ける番です。
どうかあなたのもとに、温もりを届けられますように。
「そっと」
そっと手を繋ぐ あなたの体温が伝わる
そっと抱きしめる あなたの優しさを感じる
そっと目を瞑る あなたが毛布を掛ける
そっと外を見る 猫が日向ぼっこをしている
そっと下を向く たんぽぽが咲いている
そっと上を向く 犬の形の雲が浮かぶ
「そっと」の繰り返しが 私たちの暮らしを彩って
幸せを形作ってゆくのです
そっと───
「まだ見ぬ景色」
昨日、私が好きなアーティストの活動15周年記念コンサートへ行きました。
色々な歌を聴いていると、みんなで一緒に彼女の思い出がたくさん詰まったアルバムを見ているような、きらきらで温かい気持ちで胸がいっぱいになりました。
そのコンサートにはサプライズゲストとして活動30周年を迎えるアーティストの方が来られていました。彼は私の想像よりもずっと穏やかで優しそうな方で、なんだかほっこりしました。
歌だけでなく、その曲ができたきっかけも知ることができて、彼女の感性にきらめきを感じて、あぁ、こういう人が天才っていうんだなぁ、なんて思いました。
そして、コンサートの終盤に彼女が言った、「好きを貫けば、いつかきっとご褒美がもらえる」という言葉がとても印象的で、彼女はこれからも私たちにまだ見ぬ景色を見せてくれるのだろうと思って、何だかとても安心しました。
ちなみに、私はこのアプリで毎日投稿を続けるくらいには文章を書くことが好きです。
私自身が直接物理的なご褒美を得ることはできないかもしれません。ですが、実はもう既にそれぞれの投稿を好きだと思って❤︎を押してくださる皆さんがいてくださいます。
これこそが私にとってのご褒美です。本当にありがとうございます!
彼女のコンサートは「本当によかった!!」の一言です!
演奏を聴けてよかった!ひとの温かさに触れられてよかった!
生きていてよかった!
……それにしても、自分の「好き」を言語化するのは難しいですね。精進いたします。私も誰かにとっての光となれたら、これ以上に嬉しいことはありません。
それでは改めて、皆さん本当にありがとうございます!
「あの夢の続きを」
私の大事な息子たちの面倒を見てくれているニンゲンさん。
このひとには感謝しかない。
私のせいで苦しめてしまった小さな子。
私のせいでひとりぼっちにしてしまったもう一人の子。
そんな子どもたちに、居場所をくれた。
そんなニンゲンさんのおかげで、あの夢の続きを見ることが、夢のような暮らしの続きを送ることができている。
あどけない「またあちたね」という永遠の別れの言葉で終わりを告げたと思われた、あの暮らしを、こうしてまた今日も送ることができているんだ。
私たちを救ってくれたその人は、ふと私に聞いてきた。
「あの、どうして子どもたちを自分から抱っことかしないんですか?」
「……それは、あまりにも可愛すぎて離せなくなってしまうからです。」「ニンゲンさんも、かわいい猫ちゃんがいたらずーっと触っていたいでしょう?それとおんなじです。」
「おとーしゃん」「うん?」「だっこ」
「……どうするんですか?」「抱っこするに決まっているじゃないですか!!」「んー!だっこ!うれちいの!」「よしよーし❤︎」
「……本当に好きなんですね。」
そのとき、ふと視線を感じる。
「お父さん……いくら⬜︎⬜︎が小さくてかわいいからってさあ!!!ボクのことをほったらかしにするなんて───?!」
「はいはい、だっこだっこ。」「ちょ、ニンゲンくん?!キミが!!!ボクを!!!だっこ?!!」「気に食わないか?」「そんなわけなかろうよ?!!」
「ニンゲンさん。」「はい?」「本当に、本当にありがとうございます。あなたのおかげでこの子たちは……もう寂しい思いをしなくて済む。どれだけ嬉しいことか……!」
「ですから、ニンゲンさん。」「あなたはもっと自分に自信を持ってください。そして、この子たちと同じくらい、自分を愛してください。」
「その通りだよニンゲンくん!もっと自分を大事にね?!」
「はい、頑張ります。」
「よかった!その調子で、自分を愛するんですよ!」
「それでは!一旦本部に戻りますね。」
「……お父さん宛に連絡が結構来ていたみたいだね。」
「むにゃ……おとーしゃん、がんばてねー……。」
「うぅ……戻りたくない……。」
そう言いながら、渋々家をあとにしていった。
自分を愛して……か。
そんなことできるのかな。
なんて思いながら、遊びだした子どもたちを見つめていた。