12/4/2023, 2:18:52 PM
わらわらと、群がる、笑笑と
ぷすりぷすりと、氷のつぶてがわたしを貫く
穴の空いた心、静かに凍ってゆく、こころ
ゆっくり固まり埋まってゆく、いつしかガラス細工の綺麗な心
ぱちん
目の前でシャボン玉が割れた
うららかな日差し、午後
ふぅっと、石鹸を吹く君
にこにこと、駆け寄る、わらわらと
『夢と現実』
11/18/2023, 6:22:54 AM
冬になったら、
リンゴを煮つめて、パンにのせて、
はちみつをかけて、シナモンをふりかけて、
暖かい部屋で、温かいチャイティー飲みながら、
本を読んで過ごしたいの
『冬になったら』
11/10/2023, 11:12:13 AM
家に帰ると、門の横から頭を垂れている
さわさわと、風に揺られて上下する
おかえり──
おかえり───
おかえりなさい───。
ふふふ、ただいま。
『すすき』
11/10/2023, 8:34:33 AM
黄金色に揺れる足元 ほんの少しずつ確かに冷たくなる空気
塵を含まず、澄みわたる空はどこまでも広くて
淡い青色のような、沈みかける太陽に反射してほんのり茜さす東
夕日に焼けて赤く照らされるそのすぐ上に、じんわりと夕闇が広がる西
つい数分前に見た東の空は、いつの間にか深い藍色のベールに包まれていた
それはわたしの脳裏に焼き付いてる、秋の狭間の時間
『脳裏』
11/9/2023, 8:29:08 AM
きれいに切り分けたケーキを、ひとりでたべること
誰よりも優れた能力を、必要な場面で使わないこと
自分以外の誰かの幸せを、心から願うことができないこと
誰よりも大切な君のいない世界で、生きる意味を探すこと
『意味がないこと』