はー、今日はいいお天気ですねぇ。
名乗り遅れました、椿です。
こんな日は美しい椿の花達も喜ぶでしょう。
何故って、雪化粧した椿は一段と美しいですから。
人間が化粧をして楽しむ、喜ぶのと同じ心理ですよ。
え?椿も喜ぶのかって…
ふふん、分かってませんね。椿の花にも喜怒哀楽くらいありますとも。
雪化粧した椿はいつもより楽しげで、喜んでいるような気がするんですよね。
私も今日は楽しいですよ。雪が降ってますから。
それに、雪で雪合戦するのもいいですね。
雪だるまを作ったり、相当積もっているならかまくらも作れるかもしれませんね。
いっその事散歩に出られます?冷たいながらも澄んだ空気に雪景色の相性は悪くないでしょう。
気をつけてくださいね、雪道は楽しいですが帰り道は溶けて水になってるかも。
私は雪景色の中雪だるまを作ってきます。
では、椿はこれにて失礼します。
こんにちは、椿です。
昔話でもしましょうか。興味が無いなら飛ばしてくださって大丈夫ですよ。
私の隣には、昔、それは美しい椿が咲いていました。
無論、その頃はただの椿でしたから、口などはなく、会話もできず。
その椿だけは別格に美しかったのです。
あの椿の隣で咲き誇っていたかった。
あの椿は別格だった。
私だけがただあの椿を見る方向で咲いていたので、あの椿の美しさを眺められたのです。
幸せでした。
時の流れと共に、その椿の花が枯れ、私も枯れ、妖怪となったわけですけれど。
まだ、あの椿の美しさは忘れていません。
美しい椿。人型になったらば、私と言葉を交わして欲しい。
美しい椿。椿の花になったらば、貴方と同じ枝で咲き誇りたい。
ただ、貴女と共に咲き誇りたい。そう思います。
今日はいいお天気ですね。
冬晴れと言えましょう、いいお天気です。
また名乗り遅れてしまいました、椿です。
用心してたんですけどねぇ…すぐ忘れてしまう。いけないいけない。
おっと、話が逸れました。冬晴れとは、冬のよく晴れ渡った穏やかな日。
今日にピッタリの言葉だと思いませんか?
空には雲ひとつ無く、太陽は穏やかに輝く。
空気は澄んでいて、今日はやることも目立ってある訳では無い。
床に寝転んでみましょう。
大きく息を吸って、そして吐く。
頭を空っぽにして、天井を見つめる。
気持ちいい一日ではありませんか。
こんな穏やかな日は決して多くはないでしょう。
まあ、椿的には、雪化粧も悪くないんですけどね。
さて、そのまま目を閉じて穏やかに昼寝もよし。
思い切って散歩にでも行かれますか?
なんにせ、私はここで咲き誇っています。
では、椿はこれにて失礼します。
ご機嫌いかがですか?
ご機嫌よう、椿です。
今回は名乗り遅れませんでした。
今回は、些か大人な話をしましょうか。幸せとはなんだ、という話です。
私にとっての幸せは、そりゃあ、美しく咲き誇る事ですけれども。
人間やらには難しいでしょう。
なんせ、私、椿ですので。
そうですねぇ…散り際まで美しく咲き誇りたいものです。
生まれ変わって人間になったら、この椿に人間の幸せを語ってくださいな。
まあ、暇つぶし程度に。
今日は美しく咲き誇る予定があるので、失礼します。
日の出ですね〜…
あ〜…名乗り遅れました椿です…
眠いんで…今日は短めでいいですかね…
うん…日の出、好きです。
儚くって美しくって。
涙が出そうですね。
二度寝します。
また明日。おやすみなさい。