hina

Open App
4/25/2026, 6:18:27 PM

『ねぇ、うまくできるかな?ぼく、やっぱり怖いよ。』

『大丈夫だよ。わたしがついてるじゃない。』

『…うん…』

『このために長い長い旅をしてきたんだ。』

『最後のおさらいしてもいい?』

『いいよ。』

『大気圏に突入したら、しっぽを引いて明るく光る。その間に届けられた願いを…』

『ひとつひとつ心を込めて叶うように天へ届けるんだ。何回も練習してきたから、心配ない。うまくできるよ。』

『ねぇ、ぼくたちの目的地はあの星かな?』

『そうみたいだね。青くてとっても綺麗な星だ。』

4/22/2026, 2:10:29 PM

たとえ間違いだったとしても。

今日こそはついに手に入れたコイツをカレーに混ぜて食べよう。

匂いと色に変化は…たぶん、無し。

正露丸も準備した。

今日はもう予定が無い。

ご飯も艶やかに炊き上がってる。

さて、両手を合わせて…



『いただきます』





4/21/2026, 12:01:46 PM

新年度が始まり、新たなメンバーを迎える。コロナ禍を経てなお、消滅しなかった我が課の『歓迎会』。

飲み放題付きのよくあるコースがテーブルに並ぶ。サラダ、刺身、ポテト、唐揚げ…課長はもちろん動かない。若手は並べられた皿を眺める。大丈夫任せて、ここは中間年齢の私の出番。慣れた手つきでそれぞれ手際よく取り分ける。

さて、ここで困るのが、唐揚げ。皿の端に鎮座するレモン。輪切りなら箸で絞れるが、今回はくし切り。周りの同意を得て、おしぼりで手を綺麗に拭いた後、レモンをくの字に曲げる。

途端に瞬間に広がる爽やかなレモンの雫たち。最後の一滴までしっかり搾り出し、また手を拭く。

手に残る微かなレモンの香り。にぎやかな居酒屋の雰囲気を忘れさせてくれる。この瞬間がたまらなく好きだ。

申し訳無いけど、この楽しみは若い子には譲れない。

4/19/2026, 4:22:05 PM

もし、未来見れたなら。何度も思ったことがある。未来がわかれば、今悩まなくて済む。この苦しみからきっと逃れられる。
そう信じていた頃があった。
でも、結末を知ってしまったら、楽になるのと引き換えに、生きる喜びも手放すことになると気づいた。
分かっているのは、いつか終わりがあるということだけ。
だから、人は希望をもって生きる。
見えない未来は自ら創れば自ずと見える。
今の連続が未来であり、過去だから。