「突然の別れ」
.
.
.
7月31日
あの子は私に助けを求めた
手を差し伸べるのが遅かった
反応がなかった
そっとしておいた。
8月1日
いつも通りの1日だった。
1日くらい返信がなくても別に気にならなかった。

それからずっと返信が無い
既読は着くけど返信がない。
そのまま月日が流れて大晦日。

12月31日
あの子から返事が来た
でもそれは本人じゃなくて、あの子のお母さんからだった。
「○○はきっと、みんなの事を空で見守ってると思います」
もしかしたら、とは思ってはいたけれど
いざ本当になるとこんなにも悲しいのか。
知らなかった。
あのとき早く手を掴めていたら
あのとき救ってあげられたら、
生きていたのかもしれない。
どんなに後悔しても戻ってくるわけではないのは分かっている。
8月1日の時点でもうあの子はいなかった。
私がいつも通り過ごしたあの日、あの子はこの世から消えた。

突然の別れ

･ノンフィクション

「カラフル」
.
.
.
いやな事があった。
思い切って、買っておいたけどずっと放置されていた大きなキャンバスに
色々な色の絵の具を塗った。
テーマも考えず、ただひたすら、自分が思うままに塗った。
一部色が混ざって、ドブみたいに汚いところがあった。
自分はなぜかそのドブ色になったところが許せなくて、
黒色の絵の具で、虹色に塗られたキャンバスを真っ黒にした。
これであのドブ色と顔を合わせることは無い。
でも、あの気に食わなかった部分だけを除けば
綺麗な虹色になっていた。
あの部分さえ気にしなければ。
でももう、取り返しがつかない。あの虹色を見ることも二度とできない。
ああ、もったいないことをした。
私だけが知ってる、黒の下に隠れた「カラフル」。

｢それでいい｣
.
.
.
勉強なんかすると、みんなが過剰に褒めてくるから
余計苦しくなる。
点数が上がると、普通よりも沢山褒めてくれるから
なんだか、苦しくなる。
嬉しいけど、苦しい。
頭が悪いままがいい。
後悔するのは、自分だけれど
それで、いい。
みんなが輝くならば。

｢1つだけ｣
.
.
.
飴、ひとつだけ。
これで最後。
…やっぱり、もうひとつ。
あと、ひとつだけ。

美味しくて、やめられない。
ひとつだけ、が通用しない。

｢エイプリルフール｣
.
.
.
友達に騙され続けた日。
多分、私は
人を騙すよりも
人に騙される方なんだな、と
感じた日でした。