「突然の別れ」
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7月31日
あの子は私に助けを求めた
手を差し伸べるのが遅かった
反応がなかった
そっとしておいた。
8月1日
いつも通りの1日だった。
1日くらい返信がなくても別に気にならなかった。

それからずっと返信が無い
既読は着くけど返信がない。
そのまま月日が流れて大晦日。

12月31日
あの子から返事が来た
でもそれは本人じゃなくて、あの子のお母さんからだった。
「○○はきっと、みんなの事を空で見守ってると思います」
もしかしたら、とは思ってはいたけれど
いざ本当になるとこんなにも悲しいのか。
知らなかった。
あのとき早く手を掴めていたら
あのとき救ってあげられたら、
生きていたのかもしれない。
どんなに後悔しても戻ってくるわけではないのは分かっている。
8月1日の時点でもうあの子はいなかった。
私がいつも通り過ごしたあの日、あの子はこの世から消えた。

突然の別れ

･ノンフィクション

5/19/2024, 12:11:35 PM