城月凜珠(しろつきりず)

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7/1/2024, 8:22:29 PM

『窓越しに見えるのは』



虚な目で 天井を見上げる
差し込んだ光に いざなわれる様に
窓辺に視線を移す

窓越しに 私は見つめる
眩しい光は 私の未来
だったら良いのにと、、、

光を拒絶するかの如く
目を瞑る

真っ暗な世界
そこに また光を見出すかのように
想像する
暗闇の中に 灯る光を

眩しさに顔を歪ませながら 恐る恐る
再び 目を開いてみる

本当は光を求めているんだ
だけど、同時に拒絶してしまう

おかしいよね
だけど、この2つが
今の私の真実

生きるために眠るのか
眠るために生きるのか

求めるのものは
渇望か
安穏か

矛盾している私の目に映る
窓越しに見えるのは

おそらく

絶えず せめぎ合う 葛藤かもしれない

5/18/2024, 2:42:59 PM

『恋物語』


心の中にその顔を思い描くだけで 元気が出る
まるで心の中で 花火が舞ってるみたいに

その人の声を 心の中で再生すると
あたたかくて 雲の上を歩くような
ふわふわした 気持ちになる

だけど 会う前はものすごく息苦しくて
いざ話そうとすると 頭の中はまっしろで
思ったように言葉は出てこなくて

まるで 錆びついて 動きにくくなった
ブリキのおもちゃみたい

私の感情は かくれんぼでもしてるのか
どんなに呼んでも 出てこない

その人が 目の前からいなくなって
やっと 感情は戻ってくる おかえり

なんでだろうね



5/16/2024, 11:34:42 AM

『後悔』

5/5/2024, 9:07:17 AM

『耳を澄ますと』


耳を澄ますと
何が聞こえる?

貝殻に耳を当てて
じっと音を聞き取るように

静かな静かな
深い深い
心の奥の
その声を

耳を澄まして
聞いてごらん


日常の喧騒
日々の雑音
生活の波風

それらのノイズに掻き消され
耳を澄ますこと それ自体
忘れてしまっている

だけど
耳を澄ますと
たしかに聞こえる

大事な
大事な
心の奥の真実の声


一日の中で
ほんの少し、5分でもいいから
ただ、ただ 静けさの中に
自分を置いて

心の中で
ノイズに掻き消された声たちに
耳を澄まして
聞いてみよう

心の声の中にしか
本当の喜びも
充実感も
きっと 見つかりはしないのだから



5/4/2024, 9:40:05 AM

『二人だけの秘密』

私とあなた
あなたと私
心の中に二人いる

私のことを一番よく知っているのはあなた

24時間365日
私の声を聞いている
私の痛みを感じている
私の焦り
私の悲しみ
私の怒り
私の怠惰
私の嫉妬
私の憎しみ
私の悔しさ
私の羞恥心
私の虚しさ
私の寂しさ
私の劣等感
私の無力感
私の孤独感

全部をまるごと知っているのは
もう一人の私である あなただけ

誰かが言った
死ぬ時はみんな一人だと

でも本当は
二人なのでは

もう一人の私である あなたと私の

あなたのことが大好きで
大信頼を持っているのならば

二人が深い絆で結ばれているのならば

死は、朝日を臨む夕陽のように
新しい生への旅立ちとなるのではないだろうか

二人だけの荘厳な景色を
二人だけの秘密を

だから、私はあなたを大切にしよう



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