『楽園』
楽園なんて存在するのかな
幻のように儚く聞こえる
でも今の私には、もしも楽園で過ごせたなら、
どんなにか幸せだろう
なんて、ぼんやりと憧れてしまう
そういえば、『楽』という字には、
「たのしい」と、「らく」の二つの意味がある
同じ漢字なのに、意味合いが大分異なる気がするのは、
不思議だなぁ
考えてみると、
「楽な人生」よりも、「楽しい人生」を、
私は歩みたいかもしれない
私にとって、幸せは、
楽であることよりも、楽しいこと
じゃあ、楽園って、どっちなんだろう?
人生を楽しくするには?
今、私には何ができるのだろう?
もしも、自分の人生を、
心から楽しむことができたのなら、
その時、私が生きているその場所が、紛れもなく
「楽園」となるんだろうな
今、生きているこの瞬間を、楽園のように
楽しめるように
今の私にできることを
ひとつひとつ、大事にしていきたいな
『夢見る心』
『バカみたい』
“生きたくない”のと “死にたい“とは、
似ているようで まったく違う
“生きるのを辞めたい” のと “死にたい”のも、また
遠く離れているのだろう
生きるのを辞めたいなんて
思っていたとしても
病院で、少し指摘されたくらいで
動揺したり、落ち込んだり、
健康を願ってしまうのは
やっぱり、心のどこかで “生きたい”って
思ってるからなんだろうな
バカみたいって
鼻で笑っちゃう
心の中は、シロクロつけて
固定化することはできなくて
いつでも、そこはグラデーションの世界で
“生きたい”から“死にたい”まで
微妙な多彩な色合いが、オーロラみたいに
波打ってるんだ、きっと
バカみたい じゃなくて
ウソみたいな人生を歩みたいな
微妙な多彩な色彩の中の一色、一瞬の心
それだけで、人生を「こうだ」と 決めつけて
もう後戻りできないかのように
がんじがらめに 固定するんじゃなくて
たまには、オーロラを眺めるように
人生の色彩を眺めてみようかな
バカみたいから
ウソみたいに
近づけるように
揺れる 多彩なグラデーションのカーテンを
重ね合わせて
『欲望』
何もしたくない
変わりたくない
変わらないでほしい
だけど、このままが永遠に続くのも嫌
何も考えたくない
何も決めたくない
ずっと眠っていたい
自動的に目的地に辿り着いて欲しい
ときに揺らぎ、ときに窒息し
触れることすらできない心
わたしがわたしだと確認できる感覚
自然と湧いてくる人間らしい感情
何があっても崩れることのない安心感…
私が欲し、望むもの
『現実逃避』
あぁ、今日もまた、起きられなかった。
いや、夜のうちに寝ようとさえ、しなかった。
だから、当然、起きられるはずがなかった。
なぜ、眠ろうとしないんだろう
わかってる。
ただ、ただ、甘えてるんだろう
怠けてるんだろう
でも、それ、本当はやりたいことじゃないんだ
わかってもらえないだろうけれど...
理想と現実の狭間で混乱している
迷走している
現状は嫌なはずなのに
現状を変えるための行動も、
"なぜだかわからないけれど"
拒絶してしまっている
もしかして、ファンタジーを夢見てる?
いつの日か、何の苦しみも感じずに
パッと光り輝いて
私の新しい人生が幕を開ける
まるで、別人のように、生まれ変わった生命で。
そう、小説のページをめくるように
それは突然だけど、必然と
やってくるのだと
そんな眩しいページが現れる日を
ただひたすら、待っているのだろうか
それとも、理想とは かけ離れた暗黒のページに
出会わなくて済むように めくろうとするその手を
止めているのかもしれない。
一つだけ、確かなことは
私の物語は、私にしか描けないということだ
今、私の物語は、脚本家不在だ
人生の脚本家として、もう一度、筆を取るんだ
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さぁ、何を描く?