『クリスマスの過ごし方』
美味しいものを食べる
暖かい部屋で過ごす
大切な人のそばに居る
笑顔を感じられる
贈り物を手渡す
プレゼントをもらう
心温まる言葉を交わす
誰かの幸せを願う
明日が来ることを疑わない
布団の上で安心して眠りにつく
全部がぜんぶ
当たり前じゃない
どれか一つでさえ
奇跡のようなことなんだ
この奇跡が
地球上のすべての人に
やさしく 訪れますように
とわに 満ちあふれますように
『プレゼント』
もらって嬉しいプレゼント
あげても嬉しいプレゼント
選ぶのも楽しいプレゼント
開くのも楽しいプレゼント
なんと幸福な時間をまとっている名詞なのだろう
幸福は、ほんとは、お金じゃ買えないけれど、
言葉だけじゃ、物足りない、伝え切れない
そんな想いを伝えるときに
モノに、想いを託して、相手の心に届けようとする
まごころを届けようと、モノに託したときに、
そして、モノに託された、込められた、まごころを
受け止めようとしたときに、
人は、ひとつの、本当の幸福を受けとれる
プレゼントは、大事な使命を担う
想いのメッセンジャー
今宵、そして明日が
一人でも多くの人たちにとって
それぞれのメッセンジャーから
本当の幸福を受けとれる
そんな、最高に良き日と
どうか なりますように
『大空』
大空のように 高く高く
大空のように 広々と
大空のように 果てしなく
大空のように 爽やかに
大空のように 飄々と
大空のように 清らかに
大空のように 澄み切って
大空のように 真っ直ぐに
大空のように 俯く人を
大きく やさしく 包み込む
大空のような そんな人
そんな人に 私は なりたい
『ベルの音』
待ち遠しい だけど まだ鳴らない ベルの音
街は賑わい 煌めいている
軽やかで ワクワクするような曲が流れ
街ゆく人の 足取りも軽やかで
心もきっと 踊っている
行き交う人々の表情も どこか 浮かれているような
そんな雰囲気に包まれた この季節
ベルの音は 幸せを運んでくるような そんな音
子どもには夢を 大人にはワクワクを
恋人たちにはドキドキを
非日常の 足が浮いてしまうような感覚を
ベルの音は運んでくれる
束の間の ときめくような そして
寒さで冷えた心も体も 暖炉のように
温めてくれるような
そんな時間を運んでくれる
楽しい 楽しい ベルの音
私にだけは聞こえない そんな気がする人も
もうすぐ 聞こえるよ 耳を澄まして
振りでもいいから 心揺らして 楽しもう
街中が 楽しむための音楽と
楽しむための イルミネーション
楽しむための ご馳走を
ここぞとばかりに 弾けさせてる
楽しむために 生まれてきた わたしたち
楽しまなくちゃ 損損損!!
振りでもいいから 思いっきり
心揺らして 楽しもう!
『寂しさ』
寂しさは 捨てずに
ただ 抱きしめて
傷がズキズキ痛んでも
傷口がジュクジュクしてても
いつか痛みは消えて
瘡蓋になり
痒みすら感じて
最後には 瘡蓋は剥がれ落ち
傷口が見えなくなるように
残る傷跡もあるだろう
だけど、それは
傷つきながらも 生き抜いた過去を
無かったことにしないため。
忘れないため。
寂しい時は
その寂しさを
ただ抱きしめて
今の苦しみを くぐり抜けるために
疼く痛みを 抱えて 抱きしめて
生きていることを ただただ 感じて
寂しさを 紛らわすことなく
寂しさのど真ん中を見つめる
わかるまで あぁ、そうかと
腹の底に すとんと落ちるまで
ひたすらに
それが この苦しみをくぐり抜ける
1番の 近道な気がするから