『さよならは言わないで』
『光と闇の狭間で』
闇のない世界に光は無く、
光が無ければ闇もない
太陽の光が届かず、光を知らない生物たちはきっと、
闇という概念にも触れることはないのかもしれない。
幸か不幸か、私たちは日々、
光と闇の狭間を生きている。
揺れ動く心、さまざまに移り変わる心の
二面性に対して
光と闇と、私たちは、しばしば表現する。
光に照らされれば、よく見通せることから、
人は少なからず、光から安心を得ることができる。
対して、一寸先も見えない暗闇の中にいる時、
先行きが見えないことで、人は恐怖と不安に
煽られるものだ。
しかし、未知との遭遇は、人を強くし、
奇跡を起こしてきたのも事実。
先が見通せないということは、
可能性は無限ということでもある。
闇という言葉の別の一面とも言える。
そして、闇に抗おうとして、自ら光を放つという
プロセスにおいて、
闇は、光を生み出す原因にもなっている。
光と闇の狭間で、私たち人類は
今日も明日も、迷い、戦い、生きていく。
『泣かないで』
たとえ、思い描いた幸せの絵図が
現実とは重ならなくても
泣かないで
涙で滲んでぐちゃぐちゃになって
見えなくなった理想の絵でも
まだ、捨てないで
目標を立てた人には、誰びとも敵わないって
おしえてもらったんだ
だから、叶うとか叶わないとか
現実になろうが、なるまいが
あなただけの夢を持ち続けてほしい
あなたにしか 描けない理想を!
あなただからこそ 持てる夢を!
あなたにしか 感じることのできない幸せの歌を!
口ずさんでほしいのだ
だから、どうか 泣かないで
涙で理想が滲み、夢が流れて、
歌を忘れてしまわないように
『冬のはじまり』
1日の気温が20℃を超える日が、12月に入った途端
見つからない。
週刊天気予報を眺めていて、気がついた。
いよいよ、冬到来か、、、
気がつけば、街中のお店の入り口には
鏡餅たちが、我が物顔で整列している。
もう何度も見る光景なのに、
まるで人生の総決算のような
慌ただしい気持ちにもなる。
昨日はみかんを食べた。
スーパーの店頭に並ぶ、オレンジ色の顔たちが
私を食べてと、呼んでいるように見えた。
乾燥しているこの季節に、みかんの口いっぱいに
広がる果汁は、喉の渇きを潤すだけでなく
体にも染み渡るようだ。
クリスマスの彩りも、街中にどんどん増えてきた。
今年は、幸か不幸か、
土日にイヴとクリスマスを迎える。
一人でも多くの人が、心温まるおだやかな夜を
過ごせることを願う。
そんなことに思いを巡らすのは、
冬のはじまり なのだろう