“輝き”
最近建った新しい家
そこから伸びる電線が最近のボク達のお気に入り
真下のキラキラを見下ろす
朝日を浴びた水面のような
雨上がりの澄み渡った空のような
真実を映す鏡のような
あのキラキラを見ると汚したくなる
さぁ行こう
あの輝きに置土産を残して
※電線下の赤青黒は要注意らしいです。カーポート欲しい
『時間よ止まれ』ゲームたるものが小5で流行った。
「私、時間を止めることができるの」
クラスの子に声が掛けられる。
「え?」
驚いた所でそれ以上は話をしない。
「ねぇ、どういうこと?」
疑問は完全に無視。
翌日ネタバラシ
「時間を止められるって言うとね、“えっ?”ってなるでしょ、その瞬間時間が止まるの。でね、動き出したら止まっていた事に気が付かないって事なんだよー」
隣で聞いていてなんそれって思った。
今思い出してもなんそれって思っている。
【君の声がする】
耳元から君の声
ひとりぽっちの散歩道
足取りは軽く 君のテンポに合わせて
私だけの世界が広がる
ポケットから君の声
通勤途中の満員電車
音のない世界に集まる視線
…嘘やんBluetooth切れとるやん
あの日は確か雪が降っていたと思う。
雨だったかもしれない。
雪か雨かは思い出せないのに
傘がさせないと思った事は覚えている。
両手に持たされた写真。
訳も分からず任された大役。
兄の後ろをゆっくり歩く。
足を滑らせないように踏みしめて歩いたから
きっと雪だった。
兄と二人で乗り込んだ見知らぬ車。
突然響いた大きな音
モノクロの世界に響いた父の声
遠ざかる父の、あの5文字がいつまでも消えない。
いつまでも、私の中に。
『ありがとう』
バターを室温に戻す
この作業をサボってはいけない
15分前の私にそっと伝えたい
(めっちゃ分離して取り返しがつかないオワタ)