「ラララ」
ラララ
ラララ
幾つもの思いが
幾重にも重なって
響いているような
何かがいるような
そんな面持ちで
魅せられた人々は
文字に埋められた
隠されている意味を
なぞる様に貪り
読み解こうとするけど
内なる思いを
決して
見つけることは
できない
ラララ
ラララ
人々は懸命に
隠されているであろう答えを
今日も追い求めるけれど
本当は
そこには何の意味も
存在しないのかも
しれない
「風が運ぶもの」
そよ風に乗って空を舞う
タンポポの綿毛のように
僕の夢は
どこへ行き着くのだろう
そんな不安と
新たな世界への期待を胸に
高く空へと旅立っていく
希望の種を携え
ゆらりゆらりと揺れる心は
ただ流されるまま
遠くに見える
雷鳴が轟き稲妻が走る
あの黒い雲の中へ
新しい世界へ
僕は辿り着くことが
できるのだろうか
そんな思いを胸に
抗えず嵐の中へ
吸い込まれてしまう
試練が容赦なく
僕の夢を切りつける
過ぎ去った嵐の後
静けさの中で
風に運ばれた
夢の綿毛たちはそっと
幸せの深さを
僕に囁く
「?」
求めていることが
この中に隠されている
掴みきれないものが
そこに漂っている
答えを遮るものなど
ないはずなのに
それは
僕には見えないし
認めることもできない
なぜなら
僕の心が作り出した
ボヤけた世界の中で
そのクエスチョンマークを
感情の消しゴムで
無かったことに
してしまったから
消し去る勇気は
あるくせに
それを
無かったことにしなければ
僕の心はきっと
砕け散ってしまうから
「約束」
約束は
守られるものじゃない
約束は
破られてしまうものだ
傷つけない
傷つけられない
でもそれが
出来ないって
止められないって
分かってるから
相手を
言葉で束縛する
約束なんて
そんな無意味な
何も繋ぎ止められない
虚しさに絡みつく
冷たい感情なんて
とっとと
捨ててしまうんだ
「ひらり」
僕の心に
そっと覆い被さる
オーガンジーのように
触れているのか
触れていないのか
それさえもわからない
そよ風が吹けば
さらわれてしまいそうな
そんな淡い恋心
ひらり