sai

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2/24/2025, 2:57:47 PM

「一輪の花」

心の中に蒔いた種が
そっと芽を出し
双葉を広げ
やがてたくさんの
花の蕾を携える

そんな蕾たちの
想いが実り
花を咲かせることが
できるかなんて
誰にも分からない

微かな希望を胸に
色付いた蕾たちはいつか
鮮やかに咲き誇ることを
夢見ている

蕾には
一輪の花として咲く以外に
望みなどないのだから

2/24/2025, 1:10:36 AM

「魔法」

もし僕が
魔法をかけることが
できたなら
君にかけた
僕を好きになるって
魔法が解けてしまう前に
そっと手を繋いで
幸せの温かさを感じ
何気なく笑わせて微笑みあう
そんな当たり前の風景を
過ごしていくんだ

この時間が
永遠に続けばいい
そんな虚しさの波が
現実の僕に
押し寄せるから

そんなのきっと
僕には耐えきれない

だから
魔法なんてかけないし
やっぱりここから
逃げ出そうと思う

2/22/2025, 12:48:32 PM

「どんな未来が待とうとも」

未来はやって来ない
未来は今を歩く君が
生み出していくもの

未来は待っていない
どんな未来になるかは
君が歩んで決めるもの

なのに君は
まだ見ぬ未来に
怯えている

でも
君は君だから
君を信じて
生きていけば
いいんだ

何があっても
どんな未来でも
君が選んだ
ものなのだから

2/21/2025, 2:04:00 PM

「夜空を駆ける」

何千年何万年前から
夜空は変わらずそこにある
ふと星空を見上げる
僕らの地上の景色は
目まぐるしく移り変わり
時は勢いを増し加速する

夜空に輝く星たちは
何億光年も前の光で
地球の夜を照らす
旅する過去の輝きは
地球を巡れば
再び宇宙へ還る

夜空を駆け抜ける星のように
蒼く光るこの地球も
やがて過去の光となる
宇宙を旅する蒼い輝きと共に
僕らはどこへ行くのだろう

2/20/2025, 1:40:40 PM

「ひそかな想い」

君を想うと浮かぶ
胸の奥の上の方
じんわり浮き上がる
温かいもの

君を想うたびに滲む
背中の真ん中下の方
ヒリヒリとした
鈍い痛み

叶わないのなら
手に入れられないのなら
いっそ捨ててしまおうと
振り上げた腕に
感情が無言で制止する

振り下ろせば
消してしまえるのに
逃げ出せるのに
口に出せない
ひそかな想いは
複雑に腕へ絡みつき
離れようとしない

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