『(秘密の)手紙』
ウソかホントか分からない
だけどここに手紙がある
ホントもウソもあるのかも
だけど書いた事実がある
どれくらいの気持ちだろ?
どれくらいの思いだろう?
読んで確かめよう
相手の想いの強さや量を
少なくとも
私のために時間をくれた
その事実が、この手紙に入ってる―――
〜シロツメ ナナシ〜
『冬の足音』
ある友人の嘆き―――
11月上旬の話
仕事場ではラジオが流れてくるらしいのだが
―――
そこから流れてくるのは
――――――クリスマスソング
やめろ!マジでやめてくれ!!
仕事柄12月は忙しいのに
カレンダー確認しちまったじゃねぇか!!
間違いない!まだ11月!!
2ヶ月もクリスマスやるつもりか!?
やめてくれー!!
忙しくないのに無駄に気が急くだろうが!!
文字通り無駄につかれるんだよぉー!!
―――
今年の冬は突然に―――……
そして一部の人間をいち早く
苦しめるようにやってきたのであった……
〜シロツメ ナナシ〜
『贈り物の中身』
〜星の図書館〜
ー星の図書館ー (近郊海辺)
ん?
手のひらサイズの 随分小さな箱ですね
―――おや、何故か……
暖かいですね、この箱
中身は……、ちょっと失礼して
ん、空っぽですか
けど何故かやっぱり、
ほんの少し暖かいですね
少し調べて見ますか
えーっと、「星の栞」を当てて……
上手く行きますかねぇ〜
――――――お?
なりましたか
文字がでてきた、えーっと?
「覚えててくれて、ありがとう」
―――ですか
なるほど、
この箱の持ち主は
「覚えててくれることの嬉しさ」
というのをよく知ってる人
これは中身より
この箱そのものに
意味があるのかもしれませんね
では、一旦預かりましょうかね
見つかるかは未知数ですが、
この箱の持ち主が現れないとも
限らないですからね
この箱はほんとに、温かい―――
〜シロツメ ナナシ〜
『凍てつく星空』
「知ってる!放射冷却!
つまり……れいとうビームか!!」
絶対違うから安心してね?
〜シロツメクロツメ雑談会〜
「二季 反対!! 二季 反対!!!」
またタイトルガン無視して……
「だって一気に寒くなりすぎ!」
それは確かにそうなんだけど
あなたは私と会話する気ないのかな?
「昨日とか!
20度ぐらいあるって言ってたのに
明日はマイナス行くでしょう!?
国民みんなを風邪ひかせて!
一体 何を企んでるんだ!世界は!!」
(無いみたいだね)
企んでないし、
これも自然現象だから諦めようね
自分たちが頑張るしかないんだよ
「くそー!
令和ちゃんどこだ!出てこい!
私が空調管理を徹底的に仕込んでやる!」
自分で出来もしないのに
教えるとか無理だからね〜
「くっそー!
気象予報士でも
エアコン整備士でもダメか!?」
ダメだね〜
世界規模のエアコンがあったりしたら
面白いかもだけどそもそも無いね〜
「ぐあー!!じゃあ私は……
風邪ひく道しかないじゃないかー!?」
ハイハイ風邪ひいて
休みたいだけだよねー
風邪ひいた程度じゃ
うちらは休みにならないから諦めな〜
むしろ健康になること考えた方がいいじぇ〜?
「あーもう!理不尽だー!!」
皆さんもどうぞ
健康にはお気をつけください
〜シロツメ ナナシ〜
『君と紡ぐ物語』
糸電話なんて久しぶりにした
子どもに言われなきゃ
きっとに2回目なんて来なかっただろうな
どんなに文明が進んでも
シンプルでいてとても不思議
糸と紙コップで出来る
近距離で遠距離な会話
これも面白いよ
と、彼が持ってきたのは
長く大きなバネ
(なぜそんなの持ってんだろ?)
糸をこれに変えて、いざ会話
((((((モワンモワンモワンモワンモワンモワン))))))
まるで反響してるような
宇宙との交信をしてるような
私と子どもは大笑いした
〜シロツメ ナナシ〜