『消えない焔』
あなたが生きる道に迷ったら
心の奥底に眠ってる
それはあなたの生き方を
必ず知っているからさ
ずっと使わずしまわれて
自分自身でも触れてない
生きてる限り、みんな持つ
消えない焔が必ずあるから
それをたどって、生きて欲しい
〜シロツメ ナナシ〜
『終わらない問い』
自分への問いかけは
一生終わらない
それは自分で自分を
追い詰めたい訳じゃなくて
もっともっと欲しがっていい
もっともっと成長してもいい
もっともっと変わり続けていい
その問いかけは、
変化への許可、欲求への許可、
今より良い自分になる許可だから―――
どうしても絶対に
手を離したくないものや
手放せないものだけは
ほんの少しだけしっかり握りしめて
次の道に進んでいこう
自分への問いかけを
辞めないで欲しいし
どんどんして欲しい
さぁ、次は何をしようか?
どうしようか?どうなりたいかな?
何が欲しいかな?どこに行きたいかな?
何を見つけたいかな?何を覚えたいかな?
何を知りたいかな?何を始めようかな?
どんどん問おう
変化が怖くなることもある
だけど
生きてる限り
あなたはずっと変わり続けて欲しい
あなたはずっと成長し続けて欲しい
それが生きてる事の 特権だから
私も1歩、進むからさ
〜シロツメ ナナシ〜
『揺れる羽根』
ん?鳥の羽根だ―――
羽根を随分久しぶりに拾った気がする
小さな羽
スズメかなにかだろうか?
ちょっと手に取り
なんとなくそれを眺める―――
こんな羽根がたくさん集まれば
自分も飛べるのかな?
―――なんて、
風に揺れる羽根を見ながら
ぼんやりと思い出した
私は今もちょっとだけ
空を飛ぶことに憧れている
〜シロツメ ナナシ〜
『秘密の箱』
お疲れ様です!
冒険者協会へようこそです!
本日は王都から
冒険者の皆様への支給品が届いてます
と言いましても こちら、
ただの小さな鉱石でできた箱
なんですよね
確かにこの箱には
マナ鉱石を少し織り交ぜてますので
小さな小物入れには
とてもちょうど良い と言った代物です
ええ、
超級者から初心者
さらにはランクFからランクSの
全ての冒険者の皆さんに配られてます
というわけであなたにも
はいどうぞ〜
……あら?開きませんか?
おかしいですねぇ…?
ん〜そうですね、では私の方から
王都関係者に連絡をとってみますね!
わかり次第あなたにご報告します!
――――――
―――?
「開けられない者」が見つかった?
そう、これでやっと3人目ね……
そのものはどんな人だった?
……そう、だいぶ……普通ね
この世界に極わずかいると言われてる
「零能力者(れいのうりょくしゃ)」
この魔法の存在する世界
この世界には命あるものは
人間はもちろん、
動植物に至るまで、
なんならヒューマノイドでさえ
魔力を宿す世界だと言うのに
魔力も何も持たない存在する
それが ―零能力者―(れいのうりょくしゃ)
あの配った箱は
ほんとに変哲も無い箱だけど
どんなに無能な人でも
極々微弱な力(チカラ)でも反応し
必ず開けることが出来る
だけど本当に能力も魔力も呪力も
なんにも微かにも持たない人は
あれを開けることが出来ない
今回見つけた彼は
かなり普通っぽいけど……
でも、最初の2人よりは全然いいし
むしろかえってそれがいいかも
うん―――、いいかも
そろそろ動きましょうか?
また見つかったら、
その時またその者のことは考えるわ
っふふ、
待っててね、私の…
器(うつわ)になるかもしれない人
〜シロツメ ナナシ〜
『無人島』
〜星の図書館〜
え?
無人島を体験したい、ですか?
んー、私もあまり
歴史や世界に詳しくないので
どんな無人島が存在するのかは
説明やイメージが
なかなか難しかったりするのですが……
そうですね、
では―――
せっかくの夢の世界、
無人島を自由に作ってみましょうか
最近ではゲームでも
ルートも世界も自分で作って
それを遊び合うものがありますよね
その要領と思って、
思う存分自由に、
無人島を作ってみましょうか
絶対に生き残れない世界でもよし
ある程度ご都合主義でもよし
リアルに考えてもよし
既存の島を題材やモチーフにしてもよし
そしてそれでサバイバルをしてみましょうか
もちろん夢の世界なので
時間制限はありますが、
心臓には悪いかもですが、実際には死にませんし、ですがそのおかげで死んでしまうような世界をこの世界だからこそ体感するという、それはそれでとても貴重なことが出来るかもしれませんね。
活火山がある―――、岩山だらけ―――、
だだっ広い草原だけ―――、森林の―――、
機械仕掛けの街だけ残った―――、
動物だらけのジャングルのような―――、
ほとんどの生き物が暮らせないような―――、
―――なるほどなるほど、
他の人にも色々と提案してみましたが
皆さん自由に、遊び感覚だったり、
リアルで厳しかったり、
まさにファンタジーだったりと、
色んな無人島が出来上がりましたね
では、これらは私が
個々人の星の栞と本棚を繋げて
保存しておけるようにしときますね
希望者の方の無人島の記録は
実際にいつでも体験出来るようにしました
いつものように
星の栞を使ってそこに飛ぶイメージで
やってみてください
―――っふふ
少し楽しくなってきましたね
ではでは、あとはあなたの
ご自由にその世界と物語を
楽しみつつ、紡いでみてください
それからもしも
もっと無人島作りにこだわりたい時は
私の元にいつでも来てください―――
さてさて、改めて
作った無人島に行ってみますか?
それとももっと拘ってみますか?
〜シロツメ ナナシ〜