『旅は続く』
旅は続く―――
……こう聞くと今なら
人生そのものなのかも と、
思い至る人も多いかもしれない
少なくとも私はその1人
続いていく旅って言うのは
生きてる限り言い続けられるんだなぁと
私は特にゲームをやってて思い知ったし
最近だとアニメや漫画でも
ある終わった話のその先の話
というのがテーマの話もチラホラと
人生は本当に
生きてる限り旅は続くんだ……と
―――だけど私は今回、
そこで終わらなかった
それこそ作品でたまに見かける
死んだあとの世界の話が描かれた作品
そう、
「死後の生」があるんだなと
時々考える
その世界って、
まさに不老不死の世界なのかな?と
既に死んでるわけだから
その時の状態かもしれないし
あるいは全盛期の姿になるとも聞くし
実際は分からないけど、
ここで私が1番言いたいのは
例え死んだ後でも
私という旅はそこからも
まだまだ先に続くんだなぁ
ってこと考えてること
――――――死後の生―――
それはあの世の生活かもしれないし
つぎの転生先の選定かもしれないし
あの世で心の浄化修行の日々かもしれない
今を生きることに
思うことは山ほどある
考えたいことは無限に尽きない
できることは減るばかりなのにね
だからこそ…、
私は今の世界で
何をやり続けられるだろうか
できることはひとつでも
心がどこかに向く限り
五感が何かを感じる限り
この両足が赴く限り
この両手が動く限り
私が私である限り
今日も今日とて
今の生(せい)の 旅は続く―――
〜シロツメナナシ〜
『モノクロ』
世界は、正常な色
思い出は……モノクロ
特に、綺麗な思い出ほど
まるで色が無い
思い出したくないことほど
何故か鮮明
人の脳の作りだって
あとから知ったけど
だとしてもあまり酷いと
脳のバグな気がしてならない
私が私を守りたい
その一心の負の記憶
その記憶達が
幸せな記憶の色を食べて
負の記憶の色だけ残る
やめて欲しいと何度も頼んだ
だけどやっぱり
それが脳のお仕事だった
負を避けたいが一心の
それが脳のお仕事だった
あんまり気持ちは乗らないけれど…
だったらいっぱい食べさせてあげる!
たくさん眠ったり、いっぱい遊んだり、
ご飯食べたり、好きなもの飲んだり、
犬猫撫でたり、いっぱい笑ったり、
好きなだけ歌ったり、ライブで推したり、
もういらない!
……って言っても食べさせるから!
だって、まだまだあるんだから!
世界の「負」になんて
私は負けたくないからさ!
〜シロツメナナシ〜
『永遠なんて、ないけれど』
「絶対が絶対ない」のと同じで
「永遠なんて永遠にない」
有限の世界だから有限なものしかない
だからこそ
有限の中に無限を求める
もしもをひとつ考える
もしも自分が永遠ならと
私が世界の無限の愛
誰も彼もを愛せるならと
考えてもみたけれど……
私にそれはできっこない
そんな私は耐えられる?
そもそも全てをすきになる?
どう考えても、それはむり
私にだって好きがあるし苦手もある
そう考えた時気がついた
人が私を好きになる
私が人を好きになる
この矢印の両方が
同じほうを向くなんて
奇跡の中のそのひとつ
……納得感は薄いけど
そのすごさだけはわかる気がする
永遠なんて、無いけれど
ほんの短い時間でも
永遠に近い有限を
私と上手く紡ぎ合う
矢印探して、今日も生(い)く
〜シロツメ ナナシ〜
『涙の理由』
〜星の図書館〜
――――――ん?
泣き寝入りの匂い…ですかね
おや、いらっしゃ…、…!
あなたでしたか
今にも泣きそうな顔なのに
星の栞を必死で握りしめて…
よく、いらしてくださいました
すぐにあなたの
「プラネタリウム」ルームに飛びましょう
さぁ、泣く前に一瞬だけ
「枕」のイメージをしてください
はい、あの万能な夢枕
あれが今のあなたに必要な「なにか」に
全て変わってくれます
―――よし、出ましたね
ではそのままで大丈夫、
すぐ場所を移しますね
―――あなたの
【プラネタリウム】ルーム―――
あなたは確か…カルピスでしたね
熱帯夜が続きます、
なるべく冷たいやつを
お出ししておきますね
今すぐ思う存分泣いてもいいですし
今頭に思い浮かんでることを
私に話してくれても大丈夫です
……
……ふむ、
なぜ涙が出るのか分からない?
そうですか……
では、きっかけはありますか?
今 そんな風になってしまった
どんな小さなことでも構いません
それが 歌詞や本のワンフレーズでも、
誰かの死、世界のあり方、
誰かへの嫉妬、些細な一言、
ほんの少しの物理的なかすり傷でも、
私はそれは
あなたがないてしまう理由になり得る
―――と 考えてます
もしも言いにくいのであれば
とてもとても遠回りをしてもいいですよ
カルピスの思い出から話しても大丈夫、
ここでかんしゃく起こし
言葉で当たり散らしても大丈夫、
罵詈雑言でも平気ですよ
内緒にしときますので、
………
それは、
時計が逆回し始めたように
ひとつずつ、ゆっくりと、
過去に遡っていくように―――
過去を話してくれた
なぜ思ったのか
なぜこのきっかけがあったのか
そもそもの教えはなんだったのか
原因を、
原因の原因を、
原因の―――その理由を、
ひとつずつ、丁寧に、辿っていく
……
ふむ、それはそれは……
ではまずは、整理 をしていきましょう
すごく簡単にまとめますが、
なりたい自分の姿と言うのに
他の人がたどり着いたと
気付いてしまったその時に、
急に涙が止まらなくなった、と
話してくれて
ありがとうございます
いえ、もちろん 笑う理由がありません
ん〜そうですね…
ではここからは
私なりに思ったこと 感じたことを
私なりの言葉で聞く形になります
答えられるものだけ
あなたなりの言葉で返して貰えたら
それで大丈夫ですし
聞いてもらうだけでも大丈夫ですからね
ん〜、
あなたはずっと……
「ずっと頑張ってた」んじゃありませんか?
いえ、確かに直接的に
夢に向かって頑張ってた、わけではなくとも
あなたは それでも 、
「夢をあきらめるために頑張ってた」
という形で 夢を追いかけてた
という可能性はありませんか?
まず、なりたいを否定されたのは
よくある話かもしれませんが
あなたの話を聞いてると…
それだけではなく、
「あなたの好きや
在り方を否定されてた」
ような気がするんですよね
あなたは、自分の好きではなく
他人に望まれる好き を、
ずっと選んできませんでしたか?
そして同時に
「自分の好きや夢を押し殺すこと」を
「頑張って」やってませんでしたか?
何年も、
特にあなたの場合それが何十年も
心の奥の奥のさらに奥底で
ずっとずっと押し込めて、
その無意識の気持ちが熟成され
今のこの時になって、爆発した―――
いいえ、おかしくありません
あなたはずっと、
諦めることを頑張っていたんですよ
諦めるという形で、
あなたはずっと 夢を頑張ってた
だから―――
報われたかったですよね、きっと
傍から見たら、全然違う、おかしなこと、
だと笑われるでしょうね
ですが……それは
あなたの気持ちを知らない残念な人なだけ
それをよくぞここに来て
話してくれましたね
その勇気ある行動、すごいことですよ
ほんとにそう思います
とても……とても怖かったかと―――
さて、これからあなたは
どうしたいですか?
あなたの心の奥底で熟成された
その「気持ち」は、
まだしばらくの間はあなたの心を
襲うような形になると思いますし
心の傷として当分は出てくるでしょう
私もどこまでできるかわかりませんが
ほんの少しでも、あなたの心の整理の
お手伝いが出来ればと思います
思い出した時で大丈夫ですので
ここに足を運んでください
……
…ふむ、
今は整理を続けたい
なりたい自分も探したい
……ええ、いいと思います
きっとあなたの中では、
ホントのホントの本当に
なりたい自分以外と言うのが
あなたにとってはそれが
なれない、たどり着けないと考える故に
妥協や劣化な自分だと
自分を責めて悔しく感じるかもしれませんね
そうですね、
その思いもこれから一緒に
新たに探しに行きましょう
それは外にあるかもしれません
それか内にあるかもしれません
外はもちろん、外の世界ですね
生きてるうちに心が答えるかもしれません
内は、あなたの心の声
これからたくさんあなたがあなたに
質問を繰り返すことになるかもしれません
自分は何がしたいだろうか?と
それはもう、聞き飽きるほどに
っふふ、大丈夫ですよ
あなたはあなたが思ってるより
あなたは強い
私を頼りに来てるのが
何よりの証拠です
だから、大丈夫ですよ
―――ええ、
思う存分泣いて 声を上げてください
まだこの世界の時間はあります
カルピスも、お好きなタイミングで
ゆっくり飲まれてください
ずっと、
よく―――頑張りましたね
〜シロツメ ナナシ〜
『コーヒーが冷めないうちに』
「殺す気かー!!」
違う
ってかなんで?
「だって!熱いうちに飲め
ってことでしょ!?」
うんまぁ 何も間違ってないからねぇ
「動物虐待!」
うん全然虐待じゃないからね
「熱いコーヒーとか!とか!
猫舌撃退品じゃない!!」
猫舌はあくまで表現ね
あなたは(一応)人間ね、
人の脳内で生きてる限り
「んじゃ猫になる!シャー!!」
訴えれないから安心して
そして猫舌をこんな形で
カミングアウトしないで欲しかった
「自分の文句を自分で言ったら
目も当てれないんだけど?」
ごもっとも…
あと珍しいね私オルタの連日登場とは
「オルタ言うな!
ネタ切れな時だけ頼りすぎ!
あとなんか名前よこせ!」
怒涛のツッコミ
んじゃ クロツメ ね
「雑! ……まぁまだマシか
んで、なに?熱いコーヒー?」
冷めないうちにね って話
「猫舌の身からしたら
ただの拷問よねぇ〜
ミルクでもシロップでも
なんでもぶち込んで冷まさないと」
熱いうちってのは
それだけその場での
おもてなしする気持ちがある
ってことでしょ
「そうなんだけど…
まぁ言った通りなわけで」
拷問にも等しいもんねぇ
猫舌に熱い飲み物とかね
「それ
だからすぐ飲みたくても無理」
そこはゆっくり飲めばいいのよ
「そうするー」
すぐ飲むのは、
相手の恩をすぐに頂くってことで
最初の最初だけは
すぐ頂きますかね
「猫舌なりの努力」
そんなところ
「なんかいいこと言ってる風?」
たまにはいいでしょ!?
「でもいいことには〜……
聞こえにくいかなぁ」
ぐぬぬ……
「狙ったらダメになるって」
ふぁ〜い……
〜シロツメ ナナシ〜(悩)