シロツメ ナナシ

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9/11/2025, 5:41:27 AM

『RED,GREEN,BLUE』


赤い血潮が流れる身体
自分はまだまだ青いんだと
緑の新芽を求めて歩けば
新たな「色」が出来上がる

加減ひとつで何にでも
変わる力があなたにある
徐々に変化も怖くなるし
流行り廃りもあるわけで
覚えの早い遅いもあって
進む恐怖が尽きやしないから
違う色見て恐怖を覚える

それでもあなたの色 信じ
新たな色を信じて手に
混ぜ合わせればまた変わる

新たな改たな「アナタ色」

過去が変わるわけじゃない
今のあなたが
無くなるわけでもないからね
あなたに備わる、ただそれだけ


「体の赤」と「心の青」と「魂の緑」と

変わり続けるあなたが好き

挑み続ける、あなたが好き


〜シロツメナナシ〜
254

9/10/2025, 5:41:57 AM

『フィルター』


朝日を浴びる

犬を撫でる

猫のゴロゴロ音を聞く

好きな音楽を聴く

推しのASMRで癒される

好きなコーヒーを飲む

好きな人とハグやキスをする

美味しいご飯やおやつを食べる

干したての布団に横になる

お風呂やシャワー

一日の終わりの至福の一杯



心のフィルターの大掃除🧹

見えなかった気持ち

感じ取れなかった思い

それは周りの人の事も

自分自身の変化にも

また少しずつ見えてくる、変われる―――


〜シロツメ ナナシ〜
254

9/9/2025, 6:18:39 AM

『仲間になれなくて』


仲間になれない

そんなことは最初からわかってた

理由は山ほどある

住む世界の違い、種族、
属性、世界観、価値観、

それでも、
あいつを助けることは出来るはず

気付かれずに周りを倒すこと
先回りして危険を取り除くこと
僅かな道標を残すこと


今の俺に出来る、ギリギリの行為


……悪がする悪いこと
ってなんだと思うよ?

それはな、「良いことをする事」だ

おれは、
悪から生まれたが悪が嫌いだ
けど俺は俺の手で潰せるほど強くない
俺自身もこんな性格だ、
へっぴり腰で刃向かう勇気もない

……だから敵にも味方にも
どっちにも気づかれないように
敵をサポートしている

たとえ敵の仲間になれなくても、
支え型は色々ある

いつかバレて
俺が殺されるその日までは
このやり方を最後まで、貫き通してやる

……カッコ悪く見えるか?
ま、だろうな

けど、忘れんな?
この世界はな、
名も無き多くの誰かの力で
結構動いてるもんだからよ
それになれるんなら、オレはいい

……ふっ、誰に言ってんだか


〜シロツメ ナナシ〜
254

9/8/2025, 6:47:03 AM

『雨と君』


雨降る夜

窓を見る

月が見える

月夜の「狐の嫁入り」


こんな夜中に、

そんなにいい人見つけたの?

それはとってもいい事ね

私はね?

いなくなっちゃった―――


―――2人も子供を残して


人間……想像以上に

あっけなく終わる事がある

あの人は、その一例

テレビで聞く交通事故

それに巻き込まれて

あの人はあっけなく旅立った―――


あの人雨が少し降ってた

小雨の日ほど思い出す

もしあの人が生きてたら

やっぱり残念な人になるのかしら?

それとも、

すごくビビりな人だったから

意外とパパやってたりして


少しの遺産と

あなたと私の分身を残して


……ひとりが好きとは

よく言ってた自覚あるけれど


―――居なくなれ なんて


あんたに一度たりとも……

言ってないんだからね…?


子どもの寝顔を見ながら

小さく声が出ていた―――


〜シロツメ ナナシ〜
253

9/7/2025, 4:53:38 AM

『誰もいない教室』


―――移動教室


にもかかわらず
なんか億劫だったんで
ベランダに出て呑気にしていた

そろそろ行くかと思った時には
教室はがらんどう
誰も残ってなかった
まぁ当然か、もう5分も切ってる



……いや、一人いた


一人女子が寝てる

この子は……俺がちょっと、
ほんのちょっと気にしてる女子
今風に言うと地味系女子
黒髪ショートでメガネで丸顔
化粧っ気は無いのに綺麗系
地味可愛い、男子ウケのいいタイプ

ご多分にもれず
俺もまんまと一目惚れの片思い


特別な接点はほぼないが
彼女もまた特にクラスで浮き気味な方で
……俺は勝手にシンパシーを感じてた


俺も絵に書いたような
陰キャで目立たない、
そして目立っても嫌われるタイプという
本当にしんどいやつ


それでも俺はなんとなく
彼女を起こしていた

……触れて何らかあると面倒だから
机をノックするように軽く叩いた

「…………ん―――?」

彼女と目が合った


その彼女が周りを見渡しすぐ気づく


それを確認した俺は、

すぐさまその場を後にして
移動教室先に向かった


「ぁ―――」


誰もいない教室―――




俺は……いじめられ予備軍勢



俺の様子を廊下で
今年のイジメで有名な奴らが
変にたむろしていたのもあって
極力周りを巻き込まないようにした


俺と関わる人は
連鎖的にいじりや変ないじめが入る


……いじめる人間は本当に―――


とにかく、
いじめられてる俺の方が
無害の他人に被害が出ないように
配慮しなきゃ行けない学校生活


それが俺は……
ただ悔しかった


絶対に……負けないって

卒業まで、
――――――あと一年強、



〜シロツメ ナナシ〜
252


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