シロツメ ナナシ

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7/9/2025, 5:19:45 AM

『あの日の景色』


思い出すのは
夢のようなステージだったり
たくさんの人に囲まれる時間
大好きな人達と過ごす幸せの場所

まさに最高の瞬間と呼ばれる一瞬


――――――だけじゃなかった


自分の落ち度から生まれてしまった
やらかした失敗
巻き込まれてしまったあの瞬間
こんなはずじゃなかったと嘆く出来事

それは知られたくない黒歴史…


―――私は……
色んな景色を思い出す


今はもう
バレてもバレなくても関係ないから
どちらでも良いと思ってる

…でも、
もう罪滅ぼしも
汚名を返上することも
なにも出来なくなっちゃった…
気は楽だけど…、
自分が想像してるよりも
私は意外にも…後悔していた


――――――自分の死を。


…私………
死ななきゃ良かった…
って…こんなふうに思うなんて、
ちっとも思わなかった…。

たとえ誰かに迷惑を
かけることになったとしても
それをも上書きするような
罪滅ぼしを頑張ることも
形を変えて最高のステージに立つことも
ただ好きなことを追い求めて
走り続けてた何気ない日々にも
もう一度頑張ってみることも
誰かを幸せにすることも
ただ美味しい物食べて元気になることも

もう……出来ないんだ…


あんまり生き返りたいって
思ってないけど…でも、
出来なくなったことの方が
なんだか色々…、
見つけてしまう気がする


…ねぇ、あなた
もしかして、
こっちに来ようとしてる?
止める資格は私にはないけど…

でも、ちょっとだけ
少しだけ聞かせてね?

もう食べたいものはない?
もうお話したいことはない?
どこか行きたいところはない?
なにか挑戦し忘れたことはない?
もう一度だけ頑張って見たいことない?
自分が少しでも幸せになること
もう見つからない?ほんとうに?

たしかに
死んでからも少しはできることもあるけど…
どれもこれもね?
なんだか…味気ないんだ
苦しくは無いし
諦めも着くんだけど…
小さな後悔が……、私に寄り添う

私ができる最後のことは
ここであなたにもう一度質問すること
もしも、もしも些細なことでも
ひとつでも思い出したら
まずはその些細なことを…
あなたの夢にして欲しい

だって、
そんな些細すぎる夢すら
叶える余裕が無いぐらい
あなたはずっと…
「独り」で 頑張ってたんだと思うから

今の私に出来るのは
独りのあなた を
一人のあなた に変えることだけ
ほんの些細なチカラだけど…
それで何かを思い出してくれるなら
私はここで、見守ってるから

頑張りすぎずに頑張って
進んで欲しいな

こっちに来るには
まだちょっとだけ早いかもね
私と同じ人が一人でも減りますように

あなたの記憶の景色が
ひとつでも多く彩りが
増えることを願ってるね?


〜シロツメ ナナシ〜

7/8/2025, 6:06:03 AM

『願い事』


願い事…
願い事………

ん〜…………


こうしていざ
願いを言え って言われたら…
ひとつに絞るのって
ものすごく大変だね……

そもそも、
ありすぎるというか
実現不可能が多すぎるというか…
いや、現実的すぎる…のかな?
叶う夢にしても
叶わない妄想にしても
なんだか、人に言うのや願うのが
ものすごく恥ずかしく感じることが
増えてきた気がする…

自分のための願いも
誰かのための願いも
ありすぎる……

何から願えばいいかな?
何を望んでどこから叶えれば、
幸せが自分にも他人にも
巡ってくるんだろうね?


それでももしも、
願い事がまずひとつ
たったひとつ叶うなら…なんだろ?


―――平穏な世界…かな


〜シロツメ ナナシ〜

7/7/2025, 4:25:03 AM

『空恋』


目に見える
感じることが出来る
近くにあると思える

だけどそれは
手を伸ばしても届かない
触れることは出来ない

誰のものでもないけれど
誰のそばにもいてくれる
朝でも夜でも見てくれてる


そこにあって、見守ってて、
変幻自在で、
天気という表情を
自由にできる気まぐれや
だけどみんな、仕方ないで
済ませてくれるから…羨ましい


空は恋人? それとも、
みんなのアイドル?
あるいは、神様みたい?
…なんて
そこまで神々しくはないか

ないけど…
空をときどき、羨ましく思う


私は空に―――


〜シロツメ ナナシ〜

7/6/2025, 5:20:27 AM

『波音に耳を済ませて』


海に来た―――
私はここでぼーっとしてる

いつにも増して、襲ってくる
私の中のネガティブが……
どれもこれも
思い出したくなくても
勝手に襲ってくる記憶―――


あの日の失敗を…
その時、波の音に飲み込まれる

過去の悔いや過ちを…
大きな波風が吹き抜けて
思い出の半分をどこかに連れていく

あの人との別れを……
ザザーン!…と、
私の寝そべる所まで波が届く
逃げたつもりだけど、
結構濡れちゃった―――


海が 波音を使って
私の悩みの半分を、
どこかに連れていってくれたみたい

最後は随分濡れちゃったけど…、
何となくスッキリと言うか―――
ちょっとだけ軽くなったような

「……また、きてもいいかな?」

足にギリギリ届く波が
寄せてまた帰っていった―――


〜シロツメ ナナシ〜

7/5/2025, 5:47:09 AM

『青い風』


文章を滅多に読まない私だから
青い風なんて聞いても
なんの事か分からなくて
恥ずかしながら単語を調べた


ふむ……
使うタイミング次第、かぁ〜
若い人たちの頑張る様子を見て
青い風が吹いたなんて言ったりとか

すごく不安な気持ちや
寂しい場所なんかを表すときに
青い風が通り抜けるとか

初心者が一生懸命な様子を
青い風の中で…、
とか言ったりするのかー


単語・言葉を使う人たちって
ほんとにセンスの塊だよね
仮に見つけて使うだけだとしても
使いこなせるってホントに才能だ

自分には何ができるだろうか?


……ん?
いまちょっと…風が吹いた?


〜シロツメ ナナシ〜

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