『願い事』
願い事…
願い事………
ん〜…………
こうしていざ
願いを言え って言われたら…
ひとつに絞るのって
ものすごく大変だね……
そもそも、
ありすぎるというか
実現不可能が多すぎるというか…
いや、現実的すぎる…のかな?
叶う夢にしても
叶わない妄想にしても
なんだか、人に言うのや願うのが
ものすごく恥ずかしく感じることが
増えてきた気がする…
自分のための願いも
誰かのための願いも
ありすぎる……
何から願えばいいかな?
何を望んでどこから叶えれば、
幸せが自分にも他人にも
巡ってくるんだろうね?
それでももしも、
願い事がまずひとつ
たったひとつ叶うなら…なんだろ?
―――平穏な世界…かな
〜シロツメ ナナシ〜
199
『空恋』
目に見える
感じることが出来る
近くにあると思える
だけどそれは
手を伸ばしても届かない
触れることは出来ない
誰のものでもないけれど
誰のそばにもいてくれる
朝でも夜でも見てくれてる
そこにあって、見守ってて、
変幻自在で、
天気という表情を
自由にできる気まぐれや
だけどみんな、仕方ないで
済ませてくれるから…羨ましい
空は恋人? それとも、
みんなのアイドル?
あるいは、神様みたい?
…なんて
そこまで神々しくはないか
ないけど…
空をときどき、羨ましく思う
私は空に―――
〜シロツメ ナナシ〜
198
『波音に耳を済ませて』
海に来た―――
私はここでぼーっとしてる
いつにも増して、襲ってくる
私の中のネガティブが……
どれもこれも
思い出したくなくても
勝手に襲ってくる記憶―――
あの日の失敗を…
その時、波の音に飲み込まれる
過去の悔いや過ちを…
大きな波風が吹き抜けて
思い出の半分をどこかに連れていく
あの人との別れを……
ザザーン!…と、
私の寝そべる所まで波が届く
逃げたつもりだけど、
結構濡れちゃった―――
海が 波音を使って
私の悩みの半分を、
どこかに連れていってくれたみたい
最後は随分濡れちゃったけど…、
何となくスッキリと言うか―――
ちょっとだけ軽くなったような
「……また、きてもいいかな?」
足にギリギリ届く波が
寄せてまた帰っていった―――
〜シロツメ ナナシ〜
197
『青い風』
文章を滅多に読まない私だから
青い風なんて聞いても
なんの事か分からなくて
恥ずかしながら単語を調べた
ふむ……
使うタイミング次第、かぁ〜
若い人たちの頑張る様子を見て
青い風が吹いたなんて言ったりとか
すごく不安な気持ちや
寂しい場所なんかを表すときに
青い風が通り抜けるとか
初心者が一生懸命な様子を
青い風の中で…、
とか言ったりするのかー
単語・言葉を使う人たちって
ほんとにセンスの塊だよね
仮に見つけて使うだけだとしても
使いこなせるってホントに才能だ
自分には何ができるだろうか?
……ん?
いまちょっと…風が吹いた?
〜シロツメ ナナシ〜
196
『遠くへ行きたい』
自分探しの旅は無駄な事
……なんて、
どこかの偉い人が言ってた
私はこれを【真正面から否定する】
確かに本当の自分なんて
実は存在しないかもしれない
だけど、
今の自分を軸にしている何かは必ずあるし
それにこれからの自分を引き出す
そのきっかけというのは結構外にある
外に鍵やヒントを探して
それをひとつずつ自分の心の鍵に
当てはめ解除していく
その鍵はひとつじゃない場合もある
複数合わせて出来上がる
自分だけの鍵が仕上がることも沢山ある
だからこそ
自分がまだ見た事ない
遠くへでかけることはとってもいい事
だから私は
よく遠くへ出かけたくなる
自分を見つけるための
きっかけ探しの旅に―――
〜シロツメ ナナシ〜
195