『軌跡』
今の私に至るまで
何があった?と聞かれても
紙に書いても数ページ
これといった話もない
だけどそれが私だし
懸命じゃない時間はちっともない
アイドルみたいな輝きなくても
私の価値は、同じだと
自分で自分に言い聞かす
だってどんなに全てが違えど
「今 生きてる」こと、変わらない
超えれる壁はみんな違う
超えるための力も違う
必要レベルが10ならば
10で挑んで やっとこさ
必要レベルが100ならば
100で挑んで やっとこさ
どちらも同じ やっとこさ
その日その時届くかどうか
人生なんて比べられない
比較をはじめるその行為
自分で自分を虐める行為
自己愛!自己愛! 生まれてこい!
あの人レベルは100だけど
私の世界を生きれるか
それは正直分からない
私が私でいれるから
今日まで生きてこれたんだ
あの人もしも私なら
今日この時までもしかしたら
生きられないかもしれないじゃん?
それは誰にも分からない
わかっていること ただ一つ
私もあなたも人生を
形はどうあれ懸命に
生きてここまで、来たんだよ?
それだけ凄いことだって
どうか忘れて欲しくない
〜シロツメ ナナシ〜
『好きになれない、嫌いになれない』
私は彼が許せない
あんな別れ方をして
自分勝手に振舞って
私の事なんか気にかけない!
あの人は自由で気まま!
だったら私だってそうしてやる!
……なんて、
大口叩ければ良かったのに
違う、本当は……
先に惚れたのは私、
そして、
裏切ったり甘えたり
自由気ままに生きてたのも
本当は私が先……
甘えて甘えてまぁいいか
って思ってたのが良くなかった……
無くしてからじゃ
後の祭り
彼が……
他の人といると思った時
初めて私のしてる事が
彼を傷つけてる時が付けた
だから私はその日から
もうしないと誓ったけれど
それもこれも、私の勝手
彼になんにも言ってない
だから私は………
だけど私は……許せない
なんてワガママなんだろう……
自分が先にしたくせに
彼のことが許せないなんて…
それじゃ愛想つかれて当然
だけど彼には謝って欲しい…
私は出来れば謝りたくない…
……謎のプライド 邪魔をする
私だって悪いのに
彼に甘えて押付けて…
私は彼が許せない
私は私が許せない
もう彼のことは好きじゃない
だけど彼がいたからここにいる
だからきらいになりきれない…
今の私はいつまでも
過去と未来の綱引きで―――
~シロツメ ナナシ~
『夜が明けた。』
ここはまだ 暗闇で
過去に自分を 置き去って
それはとても 大切な
忘れちゃいけない 自分なの
今をなんとか 生きながら
過去の自分を 迎えに行く
今の私に 個々の過去
とても重く のしかかる
私の過去は 耐える日々
かすり傷が 絶え間なく
いつの間にか 深いキズ
私は私を 救いたい
私の幸せ 向き合いたい
見て見ぬふりした 過去の自分
見れば見るほど 見てられない
だけど私は 連れていく
私は今日に 連れ戻す
今日は久しい 夜明けの日
~シロツメ ナナシ~
『ふとした瞬間』
悲しかったり
苦しかったり
沢山感じるそんな時
小さな幸せ
当たり前を
時々忘れる事に
気がついてしまう
そんな時
私は 一瞬だけ
何かをやめてみる
息を止めてみる
呼吸ができる幸せ
手を後ろに回す
腕や手が使える幸せ
片足でたってみる
立つことや歩く事の幸せ
目を閉じてみる
見える幸せ
横になる
休める幸せ
…時々、
自分も愚かに感じる
既に幸せなはずだけど
まだまだ欲しがる欲張りと
それでも私は
自分のことを誇りに思う
とても身近な 幸せに
気づけるようになったから
~シロツメ ナナシ~
『どんなに離れていても』
「むりむりむりむり!
むーーー!りーーーー!」
だよねぇ、分かってた
「絶対!遠距離とかむりー!!」
大丈夫だって!
ちょっと聞いてみただけだから
「想像もしたくないー!!」
ごめん、ごめんって!
ここまでとは思わなかった…
「んじゃあんたは大丈夫なの!?」
いや、俺も全然ダメだけどさ…?
「んじゃなんで聞いたの!?」
いやそれは、
知っとこうと思ってさ?
今までこの手の話って
あんまりしたことないっしょ?
「ん、…ん〜まぁ
するのも割と最近…だもんねぇ」
でしょ?んで、
そういうのから知っとこうと思って
そう、ただの世間話
「少なくとも私はヤダ!
子どもできても全員で
お父さんやっつけろー!
ってしていたいもん!」
やることがかわいくも物騒だ…
「いーぃ!?
大変なのは仕方ないけど
あちこち行くようなのは
極力勘弁だからね!?」
ぁ、ああ、わかった
わかったから近い…!
「良いでしょ!
なに、いまだに照れるもんなの?」
…ん、すこーし まだ
「…んふふ、ばーか」
な…!ってうぉ! ん…!
「ん…
ん〜、ふふ~
押し倒しちゃったー♪」
~シロツメ ナナシ~