シロツメ ナナシ

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『どんなに離れていても』


「むりむりむりむり!
 むーーー!りーーーー!」

だよねぇ、分かってた

「絶対!遠距離とかむりー!!」

大丈夫だって!
ちょっと聞いてみただけだから

「想像もしたくないー!!」

ごめん、ごめんって!
ここまでとは思わなかった…

「んじゃあんたは大丈夫なの!?」

いや、俺も全然ダメだけどさ…?

「んじゃなんで聞いたの!?」

いやそれは、
知っとこうと思ってさ?
今までこの手の話って
あんまりしたことないっしょ?

「ん、…ん〜まぁ
 するのも割と最近…だもんねぇ」

でしょ?んで、
そういうのから知っとこうと思って
そう、ただの世間話

「少なくとも私はヤダ!
 子どもできても全員で
 お父さんやっつけろー!
 ってしていたいもん!」

やることがかわいくも物騒だ…

「いーぃ!?
 大変なのは仕方ないけど
 あちこち行くようなのは
 極力勘弁だからね!?」

ぁ、ああ、わかった
わかったから近い…!

「良いでしょ!
 なに、いまだに照れるもんなの?」

…ん、すこーし まだ

「…んふふ、ばーか」

な…!ってうぉ! ん…!

「ん…
 ん〜、ふふ~
 押し倒しちゃったー♪」


~シロツメ ナナシ~

4/27/2025, 6:18:15 AM