シロツメ ナナシ

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3/6/2025, 1:25:52 AM

『Question』


おや…?
よくここにたどり着けましたね
それとも迷子でたまたま…

いえ、どちらでも構いません
あなたがここにたどり着いた
それは紛れもない事実です

ここは ―星の図書館―
星の数以上の本があります
過去のなくなったもの
誰もが知る有名な作品
そして
最新の個人様が作ったような
初々しい小さなものから
とてもマニアックなものまで
あなたの疑問を手助けしたり
新たな発見や柔軟を産むための
お手伝いができるかもしれません

…?
本が解くのじゃ無いのか?ですか
確かに違わなくもないですが
『あなたの[?]を解くのは
 あくまでも「あなた」ですよ』
ここの本たちは
あなたの手助けをするための本です
あなたがあなたにとっての
「納得のいく答え(応え)」が
ひとつでも見つかりますように
あなた自身から出せるように
それを助けるための本達ですから

そうだ、
この栞束を渡しておきましょう
ここに来た人にはこの栞束を
渡しているんです
1枚だけ色が違うのは
あなたがここにまた来るための
まぁ端的に言えば、ここ限定の
ワープのための栞と思ってください
他の栞は、ここであなたが読んで
気になった本に挟んでください
えぇ、良いですよ
他の利用者には
見えませんし 触れません
その栞束そのものが
あなたを挟んだ栞の元に導きます

…?なぜ渡してくれるのか?
それは簡単です
ここには、
限られた人しか来れません
ここに来られたあなたは
それだけで 信頼に値します

ここの本達を知って
もしも心が困ったりした時は
私の所に来てくださいね
間違ってあなたと繋がった本たちとの縁を
上手に切ったり繋いだりすると言った
小さなお手伝いぐらいですが
助けが出来ると思いますので

ではどうか、ここの本達が
あなたの人生の手助けに
なりますように――――


〜シロツメ ナナシ〜

3/4/2025, 2:18:20 PM

『約束』


この時代を必死に生き抜く
とても繊細なあなたへ―――

あなたの世界を
より生きやすくする為の
小さな小さな約束を
たくさん 持っていてください


 ―小さな約束―

朝は朝日を浴びて欲しい
朝の幸せを感じて欲しいから

好きなものを食べて欲しい
食べる幸せを感じて欲しいから

体を動かして欲しい
動くことが幸せと知って欲しいから

ゆっくり呼吸をして欲しい
マインドフルネス
心で感じると幸せを見つけて欲しいから

毎日知らないを見つけて欲しい
この世は知らないことの方が多いから
知らないを知るは幸せの第1歩

涙は我慢しないで欲しい
感情を押し殺しすぎたら
それはあなたじゃなくなっちゃうから

1日1回でいいから
ありがとうと言って欲しい
それは自分に言うのも素敵だし
誰かに言えたら なお最高


もしも人生に迷ったら
ここに少し戻ってきて欲しい
生きてる幸せを
全力で 全身で ゆっくりと たっぷりと
感じて欲しいから


もしも約束守れなくても
泣いたり落ち込んだり
全然しなくで大丈夫
1番大事なのは
約束を守れた時に
あなたが心から喜ぶことが
何より大事

だからこれも約束
 もしも
ちょこっとでも約束を守れた時

  笑って喜んでください


今日を必死で生きてる
繊細で頑張り屋なあなたへ
あなたが「今」から
もっともっと
幸せになれますように


〜シロツメ ナナシ〜

3/4/2025, 3:54:49 AM

『ひらり』


白いカーテンが
ひらりと動いていた

一瞬だけ あれ?っと思ったが…
そうだった
なんとなく暖かかったから
窓を開けてたんだった

窓の縁には先客の猫
猫は心地よい場所を探すプロ
やはり今日は気持ちがいいのだと
教えてくれていた

今日は何をするにも日和だ
読書よし
ゲームよし
昼寝よし
買い物よし

自分と…猫と
あなたとも、プチ相談会


〜シロツメ ナナシ〜

3/3/2025, 5:57:39 AM

『誰かしら?』


「まったく…
いつまで待たせんのかしら!?」

…ドンドンドン!


……あら?こんな時間に……
誰かしら?

(ガチャ)
は〜い、おはようございます〜

「あなたね!?何時と思ってんの!?」

ふぇ!?え、え??

「もう開店時間よ!?時計わかる!?」

え、……開店…

「一体いつまで待たせてんのよ!?」

あ、はい…すみません……
あの……申し訳ありません…

「いいから!もういいの!?入っても!」

いえ…その……
本日は…定休日……

「…は、えぇ…!?
 じ、時間……ぇ…」

あとそれと…普段の開店時間
だとしても…まだ
あと1時間ほど…ありますので…
また…良い時に来ていただけますか?

「……―――」
スタスタスタ……

あ…!

そしてお客様は
色んな感情を抱えて
そそくさとその場を後にした


ー後日ー

一生懸命に
何事も無かったかのように
どこか少しバツが悪そうに
開店時間に来てくれた


〜シロツメ ナナシ〜

3/1/2025, 2:38:15 PM

『芽吹きのとき』


始まりも―――

タイミングも―――

きっかけも―――

――――――みんな―――違う

あなたの芽吹きが始まるのは


それは
奇跡のような
シンデレラストーリー

それは
いつの間にか登ってた
積み重ねの数々

それは
苦労に苦労を重ねた
血のにじむ努力の日々

それは
障壁だらけの
険しすぎる道のり

それは
地獄の日々をぬけ
復活劇のような1歩

それは
社会の中に
独り立ち向かう孤独

それは
偶然出会うことが出来た
大切な仲間との出会い


挫折し、苦労し、
時に理解に苦しみ、
自他の才能に悩んでしまう
みんな違う
受け入れ合う難しさ
己の才さえ己を殺し
待てど暮らせど芽吹きが来ず…

私に無いの?と
何度嘆いてきたことか
いつしか数えること辞めた

超えて超えて、ただ越えて…
忘れた頃にやってくる

あなたに来たる、芽吹きのとき―――


〜シロツメ ナナシ〜

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