見てて

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7/5/2023, 11:08:16 AM

「良い加減にして」
普段なら感情豊かな彼女が酷く冷静にため息を吐いた。先程まで仲良くお茶をしていたのに、まるで親の仇の様に睨まれる。
床に散らばる角砂糖が、深い紺色の絨毯に転がる様は嫌に綺麗で目が離せない。
それは、あの日見た星空よりも鮮明に残った。

7/5/2023, 9:53:44 AM

神なんていないと言っていたあの子は優柔不断だ。
今だってお昼に食べるメニューを悩んでオムライスとハンバーグを交互に指差している。

「天の神様の言うとおり」

結局、あの子の信仰心は神のみぞ知るのだろう。

7/3/2023, 11:18:54 AM

何処につながるのか分かっていたら、きっとこんな風に不安にはなっていないだろう。
滲む汗を握りしめた拳には痛ましい赤い跡が残っていた。