胸が苦しい。涙が溢れる。喜びと後悔。期待と後ろめたさ。隙間をぬってパラレルワールドに生きたい。君の手を掴めず、いつの間にかこっそりひっそり妄想の狭間。正しくはなくとも楽しく。打ちつけないで埋まる君も見える。世界と対峙したときに、石敷のきらめきにときめくのがわたしでした。時が戻るのを感じている。波が引いて、満ちてゆく。選んだ先に待つ天国と地獄。行ってみたい。行ってみたい。
愛は吹雪く、惨めな君よ。月に願いをかけられそうかい。初めて会った頃のこと思い出しても何も変わらない。いつかの話が多すぎて荷馬車はもう動かない。辺り一面ぬかるんで、君、そこで何してるの。私はぬかるみに足を取られても、初めて君と話したときのように、今を生きている。
いつまでも降り止まない、雨
サボテンを聞く日々。ままならない。謝りに来たのだという。そんなのいらない。言葉はいらないよ。コンビニまで歩く。そして帰路につく。君の孤独が君の顔をして佇んでいる。君の孤独に寄り添えない。君の孤独が君の奥へ奥へと入り込んでいく。君の顔は君の身体の中心みたいな顔をしている。ほんとうのように、そこにいる。ほしい言葉を渡せない。君の顔はほんとうのように、そこにいる。心が寄り添い合うってなんだろう。私の冷たさは私を守るために、君もそうでしょう。
逃れられない呪縛
何かが間違っているのかもしれない。伸ばした髪は君のためなんかじゃない。お金がないからだよ。あの日公園で飲んだペットボトルのジュースおいしかったね。川辺を鴨を眺めて散歩したとき笑ったね。ショッピングモールをぐるりと周るだけで楽しいね。ぜんぶ嫌になる。たまにどうしようもなく。馬鹿みたいだと蹴飛ばしたい。好きは減っていくってほんとうですか。馬鹿みたい。常套句が頭をよぎる。馬鹿みたい。
理想のあなたは理想のわたしだ、と思う。
だって君は君のままでいてほしいから。何か願うとすれば、私への望みを見つけてしまうだけだよね。
私達は助け合えるし、ずるいし、思いあえるよなって、でもぜんぶ違うよなって思う。
出会ったときから思ってるけど、君が君のなりたい君になれることを心から願っているし、私自身に対しても思う。