「ボス……すみません」
「ん、お前さんが寝坊とは珍しいな」
襟尾は前日遅くまで予定があったため、起きたら、日がだいぶ高く昇っていた時間になっていた。
「まぁ、こんなこと人生単位で見たら、米粒みたいなもんだ。気にすんなよ」
「ボス〜、優しいですね。顔面はイカついのに。ギャップが1000mありますね」
「どういう例えしてるんだ」

僕の家の庭には花がたくさん植えられている。その花を求めて蝶が春先にやってくる。そんな風景を見ると、春が来たんだなと、毎年思う。（今は夏ですが）

5分後の未来は既に決まっている、なんて言う話がこの世の中にあるが、帰納的に考えてみたら、人間の人生は生まれた時から全て決まっている。


オレとボスが出会うのは最初から決まっていた必然的なものなんだ。

最近は暑すぎて地球が太陽なんじゃないかって思ってしまう。

つまらないことでも

ボスは、オレのどんなつまらないことでも面倒くさそうに聞いてくれる。この前のオレのドジ話とか、ちょっとした恋愛話も聞いてくれる。
オレは、そんなボスに、一生ついていきたい。

鐘の音
鐘の音と言えば個人的には除夜の鐘がまっさきに思い浮かぶ。大晦日の夜、祖母の家でダラダラしながら寝転んでいると、テレビで除夜の鐘を撞く人達が映し出される。煩悩なんかに興味は無いが、一生ダラダラ過ごしてみたい。