怖がり
あの時、あなたは色んなことに怯えていて
そんなあなたを、私はよく「怖がりね」と笑っていた
でも、今なら言える
本当に怖がりだったのは私
あなたを失うのが、怖くて怖くて仕方がなかった
素直に言えなくてごめん
口下手でごめん
どんな時であっても、あなたの隣は私がいい
どんなことがあっても、この手を離さないと約束してほしい
私の青春が、またひとつ終わった。
時は、私が遠い昔に捨て去ったはずのものを、愛おしく思い返す暇すら与えてくれない。
でも確かに、私はあの時間を愛していた。
本気で絵描きになりたいと思い、写生に明け暮れたあの日々。
アイドルに夢中になり、こんな時間が永遠に続くと信じていた、信じていたいと思っていた、あの淡い思い出。
手のひらから零れ落ちたものばかり、大切なものだったような気がしてならない。
お金より大事なもの
優しさと強さ。
勇気と忠義心。
ほんのちょっとのユーモアとおさなごころ。
あと、捨ててしまったものを気まぐれで取りに帰れる強かさ。
ただいま。
スマホを新しくしたある日。久しぶりに何か書いてみるかと、「書く習慣」を開いたら。
データが、消えていた。
今まで書いてきた約70作品、いただいたいいね、「苑羽」という名前、お気に入り登録していた書き手の方の記録、全て。
そりゃそうだ。
多分私は、ログインをせずにこのアプリを使っていたのだから。多分、というのは、そこら辺の記憶が全くないからである。
暫くしたら、アプリを消そうと思う。だから、その前に。
もし、苑羽という1人の書き手を、苑羽の作品を、愛してくださった方がいたら。ごめんなさい。苑羽の存在は、思っていたよりずっと、儚いものだったみたいです。
今まで書いてきた軌跡と、こんなに呆気なくお別れすることになるとは、到底思っていなかったけど。それでも、このアプリを通して出会った、かけがえない繋がりを、忘れることはない。
そして最後に…もし叶うなら。苑羽の作品を、一つでもいい、貴方の心のどこかに置いておいてほしい。そしてたまに、気が向いたら埃を払ってくれたら嬉しい。
さよなら。