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私の青春が、またひとつ終わった。
時は、私が遠い昔に捨て去ったはずのものを、愛おしく思い返す暇すら与えてくれない。

でも確かに、私はあの時間を愛していた。
本気で絵描きになりたいと思い、写生に明け暮れたあの日々。
アイドルに夢中になり、こんな時間が永遠に続くと信じていた、信じていたいと思っていた、あの淡い思い出。

手のひらから零れ落ちたものばかり、大切なものだったような気がしてならない。

3/10/2026, 2:02:53 PM