狼星

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9/21/2023, 11:38:06 AM

テーマ:秋恋 #312

『秋恋』
私に程遠く使うことのない言葉だ。
秋の恋。
秋でも冬でも今の私に必要な言葉は
『秋恋』でなく
『彼氏募集中』。

9/20/2023, 12:34:00 PM

テーマ:大事にしたい #311

「大事にしたい。だから――」
聞き飽きた。
貴方のその言い訳は。
私は貴方を好きだけど、
貴方は私と同じ気持ちではないのね。
悲しくなった。
大事にしたい。
それは好きとは違うのね?
私はそれを聞いて思ったの。
貴方には私とは別に好きな人がいるということに。

「ずっと前から好きでした」
待ちに待っていた貴方から告白された時に
もう私の心には貴方はいなかった。
答えるのを焦らしたけど
本当は決まっていた。
キッパリ断ることを。
それを遅らせたのは、
4年という時でした。
貴方を好きだった4年という時が短く感じた。
だから貴方に伝えます。
「私も貴方が好きでした」

9/19/2023, 12:19:28 PM

テーマ:時間よ止まれ #310

時間よ止まれ
明日が怖くて仕方がない私は
心のなかでそう思いながらベッドに入る。

明日、目が覚めたら
もっと事が発展していたら怖いから。
朝がくるのが楽しみだった、昨日の私に戻りたい。
何も知らない私に。

友達がハブられているのが怖くて
いつかターゲットが私に向くんじゃないかって
怖くて 怖くて 怖くて……

私はどうすればいい?
時間なんて止まるハズがない。
そんな奇跡を信じる?
私は自分の行動が無意味なことを知っている。
だからこそ自分を馬鹿だなと責める。
それしかできない私は……。

9/18/2023, 1:31:30 PM

テーマ:夜景 #309

修学旅行で行った長崎の夜景綺麗だったなぁ……。
そんなことを思いながら、窓の向こうを見た。
ここには長崎の夜景とは違うが
黒いキャンバスのような空に
散りばめられた星たちが輝いている。
それもまた美しく、
自然の神秘を感じるのだ。

あなたの窓の夜景には何が見える?

9/17/2023, 11:21:45 AM

テーマ:花畑 #308

「頭の中花畑か?」
馬鹿にして嘲笑う声が聞こえてくる。
そこには眼鏡をかけた前髪の長い男子がいる。
声の主は陽キャの私にとって
あまり関わりたくない男子。
「何考えてるかわかんね―」
そう言って眼鏡男子の机を蹴っている。
全く足グセが悪い。
ガンガンと机を蹴る音が教室に響く。
みんなそちらを見ているが、
一向に止める様子はない。
「アンタのほうがお花畑よ」
私はヒヤリとした。
みんな一斉にこっちを向く。
「あぁ?」
そう言って陰キャ男子もこっちを見る。
「アンタみたいな男子が一番嫌い」
私はボソッと言った。
私はたまにこういう事がある。
私の中の『正義』がうずいてしまうのだ。
大抵そう言う時は私が次のターゲットになる。
別に私は目立ちたいわけじゃない。
私を目立たせるようなことをする奴らが悪い。

私の周りに人がいないのもそういう訳だ。
私がこういう事を言ってしまうから。
陽キャ男子は私に言われるだけ言われると
イライラしながら教室を出ていった。
みんな何事もなかったかのようにするか、
私のことを冷ややかな目で見るのだ。
いつもと変わらない。
「あ、ありがとう」
近くでそんな声が聞こえた。
私はそっちを見ると眼鏡男子。
こんなことを言われるのは初めてだった。
いつもなら何も言われることはなくて、
ターゲットになるから誰もよって来ないのに。
私は思わず呆然としてしまった。
自分の席に帰っていく
眼鏡男子の後ろ姿をじっと見ていた。

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