狼星

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7/13/2023, 1:19:23 PM

テーマ:優越感、劣等感 #242

優越感、劣等感は反対。
でも私にとって紙一重な感情だ。
私は優越感に浸るとき、
必ずといってもいいほど劣等感に襲われる。
誰かに褒められたとき、
私はできるんだという優越感。
そして、
私より上手くできる人はいるのに……という劣等感。
こんな私だめだよね。
いつも思う。
でも、
それを感じると生きている感じがする。
私がそこに存在している意味を
証明しているかのように。

7/12/2023, 1:45:13 PM

テーマ:これまでずっと #241

これまでずっと
隠していたけど。
意志の強い、
妹ばかりに合わせていたけど。
これだけは絶対に
曲げちゃいけない。
これだけは逃げちゃだめ。
ここで逃げたら
私は負けることになる。
推し様のライブに行きたい!
そんな思いを
これまでずっと
隠していたけど。
今回ばかりは逃げられない。
絶対に行ってやるんだ!

7/11/2023, 1:42:18 PM

テーマ:一件のLINE #240

一件のLINEがまだ未読です。
そんな通知が来るのだが、
未読のランプがついているものはない。
壊れたか??
そんなことを思いながら放っておいたら、
いつのまにか二件、三件と増えていった。
怖くなってスマホをログアウトする。
すると直った。
何だったんだ、
怖いなと思いながらLINEを開こうとすると
LINEが消えていた。

7/10/2023, 1:13:08 PM

テーマ:目が覚めると #239

目が覚めると私は踏切になっていた。
電車が来るという合図が
聞こえてきて僕は急いで車や人が入ってこないように
バーを下ろす。

その時、
気がついた。
セーラー服の女子高生が踏切内にいることを。
その顔に見覚えがあった。
あれは…私だ。

そこで目が覚める。
夢が何だったのかわからない。
でも
心臓は激しく脈打っていた。

7/9/2023, 12:13:22 PM

テーマ:私の当たり前 #238

僕は初めて殺人鬼を見た。
その殺人鬼は変だった。
人の返り血を浴びて笑っているのだ。
もう死んでいるはずの人間に何度も何度も、
ナイフを突き刺しながら。
僕は腰が抜けてしまった。
口からは何も言葉が出ない。
その場にストンと座り込み、
その人から目が離せなかった。
その人は女性、相手は男性。
気が済んだのか、
男性を刺す手を止めると彼女は僕に気がつく。
「見てた?」
彼女の口角は上がったまま。
肌は白く、人形のようにきれいな人だった。
返り血を浴びているところ以外は。
「な、何なんだ!」
僕から絞り出された言葉はそれだった。
「あぁ、コレ?」
彼女は僕に近づくと、
血濡れた手で僕の頬を掴み言った。
「これは『私の当たり前』」

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