狼星

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6/8/2023, 11:46:04 AM

テーマ:岐路 #207

人はみな岐路を選択して生きている。
知らず知らずのうちに選択して、
分岐した世界線に今いるのだ。
過去のことを悔やんでも
それを選択したのは自分なのだから。
自分が選択した未来を悔やむのはやめよう。

6/7/2023, 12:16:07 PM

テーマ:世界の終わりに君と #206

世界の終わりに君と出会ったら、
僕は君を連れてどこか遠くに行く。
なぜなら世界は終わっても、
僕たちの人生が終わるわけじゃないから。
世界の終わりであり、
僕たちの世界の始まりでもある。
なんだか素敵じゃない?
始まるものはいつか終わりが来るのだから。
その日が来ないように願うんじゃなくて、
受け止めることも十分大切だと思うよ。


♡2700ありがとうございます(^^)

6/6/2023, 2:19:30 PM

テーマ:最悪 #205

「あ〜! もう! 最悪!!」
これが私の口癖だった。
うまくいかないことがあるといつもこれ。
周りで聞いている人が
気分を害していることだってわかっている。
でも、もう癖なのだ。
自然に出ている。
「も〜、今度は何があったの?」
友達のリアが話しかける。
彼女は私の話を聞いてくれる。
唯一の最悪じゃないことだ。
彼女はこの言葉を何度言っても、
私と一緒にいてくれる。
この言葉を言ったとしても優しく原因を聞いてくれる。
唯一の友達だった。

6/5/2023, 1:03:20 PM

テーマ:誰にも言えない秘密 #204

僕は隣の席のこの秘密を知ってしまった。
彼女自身も僕がその秘密を知ってしまったことに
気がついていない。
誰にも言えない秘密ができてしまった。
授業中、
いつもだったら気にしていないちょっとした仕草でも、
今日はなんだか落ち着かない。
あぁ。
知らなきゃ良かった。
彼女が僕に恋しているだなんて。

6/4/2023, 12:51:54 PM

テーマ:狭い部屋 #203

僕は朝起きると狭い部屋に閉じ込められていた。
昨日の夜のことはよく覚えていない。
酒を飲んでいたどこまではうっすら覚えているが、
酔い過ぎたようだ。
ここはどこだ?
今何時だ?
場合によったら会社に電話もしなきゃいけないな……。
なんて思いながら体を起こそうとしたが、
腕をなにかにガッチリ掴まれている。
いや、腕だけじゃない。
足もだ。
「やっと起きたか」
そこに図太い声が聞こえてくる。
「だ、誰だ」
「誰だとは失礼な。
 酔い潰れていたから保護してやったんだ」
そう言って顔をのぞかせたのは、
鍛えられた体をした強そうな男だった。
僕の細い体なんてすぐ折ってしまいそうだ。
そう考えただけでもゾッとして
「すみませんでした!」
すぐに謝った。
「でもどうしてこんなにガチガチに?」
「どうしてって……覚えていないのか?」
「は、はぁ……。全く……」
男は呆れた顔をして僕に言った。
「こうでもしないと犯罪起こしそうだったから」
「は??」
「お前…、知らないのか? 
 自分が酒に酔っ払うとどうなるか」
「は、はぁ……」
男は大きなため息をつくと
「まぁ、いい。気分が良くなったら出ていけばいい」
そう言って、僕を縛っていたものから開放する。
「す、すみません……。
 なんだかご迷惑をかけたようで……」
「いや、お前。昨日すごく落ち込んでいたから……。
 俺もたくさん酒を出しすぎちまった。悪かったな」
強そうな見た目をしているが案外優しい、
男に出会った。

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