狼星

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3/14/2023, 1:04:13 PM

テーマ:安らかな瞳 #122

貴方の瞳が向く先に
何が待っているのか私は知らない。
私と話している貴方と本当の貴方は
実は違っているのかもしれない。
本当の貴方を私は知らないのかもしれない。
それでも貴方は
そんな優しい表情をするの?
それでも貴方は
安らかな瞳を私に向けてくれるの?

3/13/2023, 11:23:09 AM

テーマ:ずっと隣で #121

ずっと隣で笑ってくれるといった君は、僕から遠いとこにいる。
君は今、元気なの? どこにいるの?
僕は彼女に問いかける。
もちろん返事は返ってこない。

君を探してもう10年が経つ。
君をさらった天災から、もう10年という月日が経つんだよ。信じられない。信じたくない。
君がいないこの世界で10年という月日をどうやって生きてきたのか、よく覚えていない。
君の笑顔を、今でも昨日のように覚えているんだ。
君の笑い声が、今でも聞こえるような気がするし。
君の温かい手が、僕の冷たい手を温めてくれている。

ありえないはず。
それが、今でも君の存在があるかのようで……。
僕はまた、この地に足を運ぶ。
彼女を探すためだ。
「血縁関係のない娘を探さなくていい」
親は言った。
「他の子と幸せになって」
彼女の親御さんも言った。それでも僕は探し続けた。
なにかに取り憑かれるかのように。
彼女にだったら取り憑かれてもいい。
それくらい僕は彼女のことを思っていた。
素直に好きといえばよかった。
喧嘩なんてすぐに謝ればよかった。
「生きていてくれてありがとう」っていえばよかった。
僕の後悔はこの地に来るたび連なっていく。
それでも僕はこの地に来ることをやめることはできなかった。


そんな僕に一報の手紙が来た。
彼女の親御さんからだった。それは、彼女がみつかったという知らせだった。
僕はその知らせをもらったとき、僕はすぐに理解ができなかった。その手紙に涙が落ちて、やっと僕が泣いていること、どこかホッとした気持ちが僕の中にあった。
僕は彼女の親御さんが住む家へと向かった。
彼女の親御さんは僕を見るとすぐに家に入れてくれた。
親御さんが見せてくれたのは、タオルに包まれた一つの土まみれになった骨だった。腕の骨だそうだ。
僕はその骨にタオル越しに触れた。
その途端胸の奥が苦しくなった。
僕が彼女とあの日一緒にいたら、助けられたかもしれない。
僕が彼女とあの日一緒にいたら、今も一緒にいられたかもしれない。
そんな後悔と
見つかってよかった。おかえり。
そんな嬉しさが混じっていた。
「ありがとう、ありがとう」
帰ろうとしたとき、彼女の親御さんは何度も僕にそういった。見つけたのは僕じゃないのに。
僕はもう、あの地に足を踏み入れることはないだろう。
あの地は復興のために土地整備が始まっていた。
彼女と過ごした思い出の場所も天災によって無くなってしまった。そして土地整備の範囲にも入っていた。
彼女との思い出の場所がなくなってしまう感じがしたが、もっと辛いと思っているのは娘を亡くした彼女の親御さんやこの天災で家族や親戚を亡くした方だろう。
あのときの傷は今でも癒えることはない。
それは今も、これからも…。
でも誰も恨むことができない。予知出来ないことだから、同じようなことが起きたときどうしなければならないか、次世代の子どもたちに教えなければいけないと僕は思う。

彼女は遠い場所に行ってしまった。
でも心の中で彼女は生き続ける。僕のずっと隣で。

3/12/2023, 11:27:14 AM

テーマ:もっと知りたい #120

私には夢がある
いつか沢山の人に私の作った作品を
読んでもらうことだ
この時代
簡単なことかもしれない

SNSというものが普及して
このアプリみたいに
見てくれる人がたくさんいる
私の文章に
読みたいと思ってくれている人がいる
そう思うと嬉しい

私に大きな一歩を
踏み出させてくれた
沢山の人に見てもらって
沢山の勇気をもらった

私の作品を載せるたび
毎日♡を押してくれる人が必ずいて
感謝してもしきれない
そして私の中に
もっとこのアプリを知らない人にも
私の作品を読んでほしいという
欲求が生まれる

もっと知りたい
私の作品を読んでくれる
読者の声を

もっと知りたい
私の作品の足りないことについての
意見を

もっと知りたい
私自身の
限界を

もっと知りたい
自分が楽しいと思える
作品を書くには
どうしたらいいのかを

3/11/2023, 12:55:34 PM

テーマ:平穏な日常 #119

ーーピピピピッ、ピピピピッ
目覚まし時計がなっている…。起きないと…。
私は目を閉じたまま手探りで目覚まし時計を探す。
うーん…? どこ…?
しかし、いくら探しても目覚まし時計がない。
「もー……」
私は仕方がなく目を開く。
その途端、私の平穏な日常に終止符が打たれた。
「え…。なにこれ…」
眼の前に広がった光景に目を疑う。
まだ、夢の中にいるのではないか。
いや、そうであってほしい。
私の平穏な日常を返して…。

3/10/2023, 11:44:51 AM

テーマ:愛と平和 #118

愛と平和は一見=に見える。
でも、愛だと思っていたことが必ずしも平和になるとは限らない。
反対に、平和だから愛が溢れているというわけでもないと僕は思う。

愛=平和だったら、この世界は戦争や犯罪がないだろう。
罪だとわかっていても、我が子のために手を染めてしまう親。愛している国民を守るために戦争をすると決心する国の代表。
僕は愛=平和だと思えない。

一方、平和=愛だとも思えない。
戦争のない平和な世界にも虐待や犯罪は起こる。愛が全て平和にはならない。平和だからといって全ての人が手をつなげる。全ての人が愛を身近に感じられるかと問わると、僕は素直に首を縦に振ることができない。

愛は平和へと導いてくれる架け橋だと僕は思う。
=ではないけど、愛は平和を続けるために必要なものだ。
だって、愛がなければ平和だと感じることはないし、平和がなければ人を愛する時間だって減る。
戦争をしている国の人だって、愛する家族がきっといるはず。平和な国じゃなくたって、愛する人がいるはず。

平和で愛を伝えられる人がいま身近にいるのなら、その人に今じゃなくてもいいから、少しずつ時間をかけて愛を伝えてほしい。
照れくさいことかもしれない。
面倒くさいと思うかもしれない。
でも、それができない人はこの世界にたくさんいる。
ふとした時でいい。毎日じゃなくていい。
いつか、平和=愛に愛=平和になる世界になれたなら。

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