はしばみ

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8/1/2023, 12:13:02 PM

【明日、もし晴れたら】

メイクしてめいっぱいにお洒落して出かける よりも

布団を干したい

7/23/2023, 12:39:48 PM

【花咲いて】

花咲いて あなたの声も 微笑みも
薄れぬ香りに かき消されゆく

7/22/2023, 12:55:55 PM

【もしもタイムマシンがあったなら】


行く末を 貴方の生きた その先を
知ればいつでも 会いに行くから




ただひとつ 遺体の行方を 知るだけで
私はいつでも 会いに行けるの

7/17/2023, 12:19:03 PM

【遠い日の記憶】

 これは多分、偽りの記憶だろう。
 いや、そんな格好つけた言い方をするほどのものでもない。
 自分に都合の良いように改変された記憶。認識。
 頭で考えることなんて、心に感じることなんて、簡単に揺らぐのだから。
 だから、そう。私が彼をあんなに純粋に、あんなにひたむきに好いていたことなんて。
 きっと、絶対。
「結婚おめでとう」
 なかったんだから。

7/15/2023, 10:21:16 PM

【終わりにしよう】

「終わりにしよう」
 つんと澄んだ、すこし低めの声。大好きな声。
「もう、終わりにしようよ。こんなこと」
 それが、なんだろう。一つも聞きのがしたくない声がつむぐ言葉が、耳をすべっていく。だって。
「やっぱ、お遊びでやることじゃないからさ。ね?」
 こんなこと。こんなこと言われるはずがない。お遊びじゃないのに。本気なのに。
 ……それとも、ああ、彼女は。お遊びだったのか。
「そう、だね」
 うれしかった。大好きな彼女が、自分のことを好きだと言ってくれて。
 うれしかった。大好きな彼女が、自分と肌を重ねることを良しとしてくれて。
 うれしかった。だってこんなこと、ふつうじゃないと思っていたから。
 うれしかった。幸せだった。
 私だけが。
 そんなことにも、気づけないほど。
 考えてみれば、当たり前だ。私が大好きな人が私を好きでいてくれたなんて、どれほどの確率だろう。
 ましてふつうではない関係性で。
 ああ、やっぱり。人並みではない私が人並みの幸せをつかもうなんて。
「終わりにしよう」

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