いおりん

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5/17/2023, 1:02:57 PM

真夜中


夜空の星が綺麗だ。
割と高いマンションの屋上からは恐ろしいほど綺麗な夜景が見えた。自分がこの町を手にした感じがするからだろう。「もっと欲しい」そういった感情が原因か、夜景に惹き込まれる。気付いたら、星がない夜空が見えた。
綺麗と言うより、不可解な夜空だ。あとは、身体が重い
でもそんなのどうでも良くなるくらい眠い。
その後、ゆっくりと、必然的に目を閉じた。

5/16/2023, 1:31:52 PM

愛があれば何でもできる?


ここに、悲しい生き様を送っている人間がいた。
この子は父を若くして亡くし、女手一つで育てられた。
その為、早い段階で働くようになる。
母は子供に対して愛情は沢山注いでるつもりで、
子供も愛情を感じていた。
しかし、母は朝から晩まで働いていて、なかなか子供に会うことが難しい。家に帰ったら、子供はいつも夢の中で過ごしていた。
でも少しの空き時間を見つければ、まるで恋人の様に
くっついて離れない、何とも言えない関係。
子供は大きくなり、大学に行く事を夢見る。
もちろん入学費など支払うのは難しかったので、
お金を借りることにした。
しかし、母は借金が収入の半分あり、
借りれなかった。それに、利息が膨れ上がっていて、
気付いたら、とんでもない額になっている。
仕方なく、家を売った。
これからの堕落は簡単で、お金を稼ぐことが難しくなったり、食糧難に陥ったり、病気になりやすくなったり、
苦労が耐えない。お腹がすいた。寒い。痛い。
ある日、母は亡くなった。痩せこけている。
子供はある事を思い付く。
この獣は、母を喰らった。
何故だか目の前は濡れていたが、
空腹の時は、何でも美味く感じてしまうのが
人間なのかもしれない。

5/15/2023, 11:58:08 AM

後悔


お金が無い。
彼はまだ、高校生。学校の校則でバイトは禁止。
親のお小遣いは月に1000円。これじゃ欲しいものも買えない。 彼は何か、お金を稼ぐ方法は無いのか探すが
何一つピンと来ない。 偶然、誤タップで開いたサイトを渋々見てみると、「未経験でもOK、男性でもOK」のような文章を見つけた。彼はそのサイトを見て、要約すると「男性でも身体売って稼げますよ」ということを知る。彼は何故だか魅力的に思い、Twitterで募集を始める。すると、思いのほか集まった。その中で近場の人をピックアップし、実際に会った。その相手の男性には「未経験です」とだけ伝え、ホテルへ向かった。ホテルも彼自身ではよく分からなかったため、相手に任せる。

荷物を置き、端っこのソファに座る。
30代のおじさんは、その隣に座り、身体をくっつけてきた。「高校生なんだね。犯罪になるかなァ笑」不気味な笑みを零しながら、彼の左太ももを擦る。
彼はこの時点で、かなり恐怖と緊張を感じていたが、
お金のためと振り切ると、何とか我慢が出来た。
おじさんの下半身を見ると、ジーパンがピチピチになるくらい膨れ上がっていた。足が震える。
すると、奴の左手が彼の陰部まで摩るようになった。
緊張はしていたが、割と気持ちがいい。
きっと彼は、この時点で壊れていたのだろう。
最後まで終え、新たな経験を積んた彼は、
家に帰り、今日起きた事を思い出す。
それは、きっと夢にまで出てくるような衝撃な物で、
彼にとって忘れられない経験となった。
来月の財布の中身はきっと1000円だけだろう。

5/14/2023, 1:23:02 PM

風に身をまかせ


暗い森林の中を、私は転びそうになりながら進んでいる。慣れない地面、体を動かすのには適していない服装。しかしこれは、致し方ないこと。
度々後ろを確認して、隠れて休む。
あとどのくらいか分からないけど、まだ走ることになりそうだから。
地の知なんて無い。頼れるのは自分の勘と、風。
早く、あの縛られた世界から抜け出し、安心出来る場所へ戻らなくては。

5/13/2023, 2:37:19 PM

おうち時間でやりたいこと


静かな部屋で読書する私。
耳を済ませると、

外からは雨の音、部屋からは時計の針が、
一定の速度で鳴いていた。

そんな調和の中、私はじっくりと文字を眺める。

私にとって最高の休日である。

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