風に身をまかせ暗い森林の中を、私は転びそうになりながら進んでいる。慣れない地面、体を動かすのには適していない服装。しかしこれは、致し方ないこと。 度々後ろを確認して、隠れて休む。あとどのくらいか分からないけど、まだ走ることになりそうだから。 地の知なんて無い。頼れるのは自分の勘と、風。早く、あの縛られた世界から抜け出し、安心出来る場所へ戻らなくては。
5/14/2023, 1:23:02 PM