ゆう

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11/4/2025, 2:10:43 PM

キンモクセイ

あなたは『キンモクセイ』と聞いて、どんなことを考えるだろう。

私はこの香りが憎い。

だって…


大切なあなたの好きな香りだから。
あなたが好きと言ったから、意識して身に纏うようにしたのに、
 「何、その香り?君には似合わない。」
だなんて言うんだから。

でも、それなのに…
今もあなたのことが好きだなんて…

どうしてくれるの?

11/3/2025, 9:18:14 AM

秘密の標本

僕は、小学生の時に理科室のちょっと奥にある『理科準備室』が大好きだった。そこには当時の先生の趣味であった、カエルのホルマリン漬けなど…沢山の標本が所狭しとあった。そんな少し不気味なこの部屋が大好きだった。
僕は毎日のように通い、先生に標本にする方法やホルマリン漬けの方法など、沢山学んだ。

でも、ある日突然先生はいなくなった。
何故なら、学校で飼っていたウサギを殺して、標本にした疑いが掛けられていたからだ。
先生は最後まで言っていた「俺は何もやっていない!」って。
他の先生たちはみんな疑ってたけど、僕は先生はやってないって知ってる。
だって…
僕が殺したんだもん。

10年後…

 「警部!大変です!また新たな被害者が!」
 「何!?もうこれで13 件目だぞ!」
 「今回も左薬指がなく、ご遺体の近くに同じ指輪が落ちていたようです。」



 『続いてのニュースです。また薬指の切られた女性の遺体が発見されたそうです。』
 『いや〜警察は何をやっているんでしょうか?』
ブチッ
 「あぁ〜つまんないなぁ〜」
男はスマホに流れるニュース番組を消して立ち上がった。その部屋は至って普通だった。
 「んふ。かわいい僕のコレクション。」
そう言って、男はアタッシュケースを開けた。
その中には、人間の指が入っていた。
男は13本目となる指を丁寧にケースに収めた。

男の左薬指には、13人の被害者の近くにあった指輪と同じものが輝いていた。

3/23/2025, 1:41:58 PM

曇り

私は曇り空が好きだ。
何故なら私のこの優柔不断で曖昧な
この心を映しているような気がして

3/20/2025, 12:38:55 PM

手を繋いで

私の高校生活は充実したものだった。
友達も居たし、部活も楽しかった。
成績も至って普通。大学も希望のところに行くことが決まっている。
が…

 『一度も彼氏が出来なかった!』

一度でも良いからそういう相手が欲しかった!
もしそういう相手ができたら言いたかったのに…

 「お願い。手を繋いで」

3/19/2025, 3:13:01 PM

どこ?

私には彼氏がいる。
とってもイケメンでとっても優しい人だ。
だが、最近彼が冷たい。
電話も出てくれないし、家にも帰っていないみたい。
彼の大学に行っても、まるで何かに怯えているように…

今日は私の大学の友達とカフェでお茶をしている。
 「ねぇ〜私の彼氏がさ、最近冷たいんだけど、
  どうしたら良いのかなぁ?」
 「は?そんなことどうでも良いよ!それより、
  私の推しのヒロキがさ、ストーカーに遭ってる
  みたいなの。ヤバくね?」
 「そんなことって…」

私の友達は私の話に興味が無いらしい。

ねぇ、どこに居るの?
“ヒロキ”

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