ものすごく寒い。
なんだか急に寒くなった。
ついこの前まで
日中はポカポカしていたのに。
今日犬はしっかり着込んでいるけど、
完全に人間の方は失敗している。
ニュースでは全国的に大雪のニュース。
こっちも降るかな。
寝る前カーテンを開け外を見る。
寒そうな風の音。
雪は降っていない。
朝起きる。
外はまだ暗い。
カーテンを開け外を見る。
向かいの家の屋根が薄ら白く見える。
急いでメガネをかける。
あぁ、元々こんな色だったか。
雪が降らず寒いだけでは何故か損した気分になる。
ざっくりと人生の計画は立てていて、
これくらいで結婚したい
犬を飼いたい
この辺のエリアに住みたい
小さい夢みたいな目標は意外と叶っていたりする。
ただ一つ実現していないものがある。
それが実現しない限り残りの人生計画も狂ってくる。
そろそろタイムリミットが近い。
それが叶うように
ちょっとした【いい事】をするようにしている。
誰かを助けたり、笑顔で居たり、掃除をしたり。
後は神様に祈る。
年末ジャンボ抽選会まで
あと5日。
幼稚園の頃住んでいたマンションは
エレベーターがなかった。
4階に住んでいた我が家は
毎日階段で登り降りしていた。
小さい私は寝たフリをする事によって
自動的に運んでもらえる技を覚えていた。
お遊戯会の帰り。
その日も疲れた私は父の背中でぬくぬくと家に帰った。
家に着き、自然な感じて目を覚ます。
これで完璧と思っていた。
しかし母は気付いていた。
やられた。
寝たフリしてただろ、していないの押し問答。
気付くとカメラが回っていた。
しまった。撮られていた。
カメラの方に行き
「見せて!見せてぇー!」
そう言って誤魔化す。
ここでビデオは終わっていた。
小学生の頃友達を作るのが苦手だった。
正確には未だに苦手。
決まった友達を作るのがめんどくさくて
その日、その時の気分で誰と遊ぶか決めていた。
その中に「ともちゃん」という子が居た。
ともちゃんの特技は、
酸っぱい梅干しを平気で何個も食べれる事、
ろうそくの火を指で消せる事。
一緒に遊んでいる時は、
この特技でテレビに出られないか考えたり、
どうやったら不味い料理を作れるか研究したり、
某宗教団体に出家する計画を二人で立てたりした。
ともちゃんは私立の中学校へ行き、
気付けば疎遠になっていった。
高校生になり連絡を取ることがあった。
ともちゃんはギャルになっていた。
知っているあの時の「ともちゃん」はもう居なかった。
仕事を終えて外に出る。
ふと気付けば
街がキラキラしている。
いつからこんなにキラキラしていたんだろう。
昨日ということはないよな。
私は仕事帰りどれだけぼーっと歩いていたのだろう。
道を挟んだ向こう側の
クリスマスマーケットにはたくさんの人たち。
楽しそうと思いつつ、
なかなか道を渡れない。
人が多いし、
寒そうだし、
食べ物も高いんだろうな。
向こう側にいる人たちが
クリスマス気分を楽しんでいる。
うらやましいと少し思いつつ、
今年もキラキラした道をただ歩いて終わる。